02:57 2021年04月22日
社会
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心理学の専門家らは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が人々の精神的健康の危機を引き起こす可能性があると警告している。大量失業、社会孤立、不安は、世界中の人々に影響を及ぼしている。CNNは心理学的調査を引用し、日本ではパンデミックの心理的負担によって特に女性がより多くの影響を受けたと報じた。

公式統計によると、日本の2020年10月の自殺者数は、この10カ月間の新型コロナウイルスによる死者数を上回った。日本の警視庁の発表によると、日本では今年10月の自殺者数が2153人に上った。なお、日本の厚生労働省によると、11月28日現在の日本国内での新型コロナウイルスによる死亡者は2074人だった。

日本では2010年から2019年までの10年間、自殺者数が減少していた。2019年の自殺者数は2万人を下回り、統計を開始した1978年以来、最少となった。

一方、この傾向を新型コロナのパンデミックが後戻りさせたようだ。日本では女性の自殺者が大幅に増加した。自殺者全体の男女別構成比では、男性の占める割合が大きいものの、女性の自殺者数は増加している。日本では10月、女性の自殺者が前年同月比で83%増加した。同期間の男性自殺者の増加率は22%だった。

CNNは、いくつかの原因が考えられると報じている。大規模な解雇のあったホテル、飲食業、小売業では、女性がパートタイム労働者の大部分を占めている。

人道支援活動を行う国際NGO「CARE」が1万人以上を対象に世界規模で実施した調査によると、パンデミック中に精神的な健康問題の悪化を報告した女性は27%、これに対して男性は10%だった。

調査によると、コロナ禍で女性の家事負担などが急速に増加していることにより、仕事や収入に関する不安が高まっているという。特に、コロナの影響で子どもが幼稚園や学校へ行く日が少なくなると、仕事を続ける母親たちの家事が増えることがよくある。自宅で仕事をしながら家事をしなければならないこともある。

また、子どもの健康と幸福に関する懸念の高まりも、コロナ禍で母親にとってさらなる負担となった。

日本ではここ数週間、新型コロナの新規感染者数が増加を続けており、医師らは第3波について警告しており、冬に拡大する恐れがあるという。専門家らは、新型コロナが経済に影響を及ぼし続け、自殺者数がさらに増加することを危惧している。


人生で辛い状況に置かれている場合、電話で専門家と相談ができるホットラインが存在するが、私たちだって自分の知り合いや周囲に普段とは違う行動をとりはじめる人がいたら、その人の生活や健康状態を心配するだろう。そんな人に「自殺を考えているんじゃないだろうね?」と尋ねた場合、そんなことなど考えたこともない人まで本当に自殺へ後押ししてしまうのではないかと思いがちだが、実際の調査ではこれとは別の結果が出た。WHOの専門家らは自殺を考えているのではと疑念がわいた場合は、その問いを実際に発するように進言している。

米国立精神衛生研究所(NIMH) は周囲に次に列挙したいくつかの兆候が見られる人がいる場合、細心の注意を怠らないよう呼び掛けている。

  • 仕事を急いで片付けようとしたり、遺書を書いたり、金目のものを分け与えはじめる
  • 薬をため込む、あるいは武器を購入する
  • 神経をいら立たせている、心配を抱えているように見える
  • 知り合いを避け、閉じこもる
  • 感情の起伏が大きい

近しい人が辛い思いをしているならばその人に話しかけ、気分をたずね、自分がその人の立場にたって世界を見ることが必要だ。そしてその人に自殺は問題を解決する最良の方法ではないことを一生懸命伝える。その上で医者に行くようすすめ、その人に合う専門家を一緒に見つけてあげることが大きな助けになるだろう。

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