郵便用の木箱に入って海を渡ろうとして死にかけた男性の話

© Flickr / Tom Walker郵便用の木箱に入って海を渡ろうとして死にかけた男性の話
郵便用の木箱に入って海を渡ろうとして死にかけた男性の話 - Sputnik 日本, 1920, 09.04.2021
サイン
英ウェールズに住むブライアン・ロブソンさんは、今から56年前の19歳の若者だった時に郵便用の木箱に入って飛行機で海を渡ろうとして死にかけた出来事について語った。ロブソンさんは木箱の中で96時間過ごした。 デイリー・メールが報じた。

同紙によると、今から56年前の1965年、19歳の若者だったロブソンさんは、移民プログラムを利用し、仕事と幸福を求めて英ウェールズの首府カーディフからオーストラリアに渡った。しかし、オーストラリアでは仕事も幸福も見つけることができず、英国に戻ることを決心した

ロブソンさんにとって飛行機のチケット代800ポンド(約12万円)は高額だったため、節約するために自分を貨物郵便で送るという突拍子もないことを考えた。

ロブソンさんは大きな木箱を見つけ、鎚と食料を持ち、友人の助けを借りて、メルボルンからロンドンへ「荷物」を発送することを計画した。

クマ - Sputnik 日本, 1920, 26.03.2021
米国で旅行者用コテージに熊が出没、ジャグジーでリラックス【動画】
しかし、計画通りにはいかず、ロブソンさんの旅は思っていたよりもはるかに長く、危険なものとなった。

メルボルンからシドニーに到着したロブソンさんは、ロンドンへ出発するまで旅客手荷物の保管場所で24時間過ごした。しかし、ロンドン行きの飛行機は満席で荷物が多く、すべての貨物が収まらなかったため、ロブソンさんが入っていた箱はパンアメリカン航空機に積み込まれ、ロサンゼルスに送られた。

箱に入っているロブソンさんには、何が起こっているのかわからなかった。食料はずいぶん前に底をつき、力もなくなりかけていた。「私は箱の中で5日間横になり、気づいたら貨物置場にいた。ロンドンにいると思ったら、そこは米国だった」とロブソンさんは当時を振り返っている。

目黒川の桜(東京・目黒区) - Sputnik 日本, 1920, 26.03.2021
日本政府、県内旅行に1人7千円支援 GoTo代替策
ロブソンさんは、この苦しみがもうまもなく終わることに期待して懐中電灯をつけた。その明りに貨物置場の作業員が気づき、ロブソンさんは助け出され、病院に搬送された。

しかし、ロブソンさんの不幸はこれで終わらなかった。回復したロブソンさんのもとに、米連邦捜査局(FBI)と米中央情報局(CIA)の職員がやってきた。スパイではないことが確認された後、ロブソンさんはやっと英国に送り届けられた。

この出来事から数十年後、ロブソンさんはこの旅について語った書籍『The Crate Escape』を執筆した。書籍は4月末に発売される予定。

冒険好きな人はロブソンさんの例に従う必要はない。ロシアの旅行代理店のサービスを利用して冒険を楽しむことができる。先に「スプートニク」は、世界的な旅行ガイドブック出版「ロンリープラネット」が発表した「2020年にアドベンチャーツーリズムファンやバックパッカーが訪れるべき国」ランキングで、ロシアがトップ10入りを果たしたと報じた。

ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала