リビア政府代表団のメンバーとしてモスクワに向かう途中、トリポリで、アリ・アブ・ザアクーク外相は、記者団に対し「政府を形成する事が出来れば、すぐにでもロシアに援助を要請するだろう」と述べた。リビアに一日も早く国民統一政府をつくる事については、12月17日、議会で反目する勢力の代表者と政府代表とが、国内状況の平和調整に関する合意に署名した後、話し合いが始まった。なおリビア国内は、ますますダーイシュ(IS)を筆頭とするテロの脅威に苦しんでいる。
ただ紛争当事者間の矛盾を克服するのは、容易ではない。国民による選挙で選ばれた議会は存在するが、国の東部をコントロール下に置いているに過ぎない。またリビアの西部地域には全国民会議が形成されたが、それらだけでは、内戦を止める事が出来ないのが現状だ。