16:29 2021年04月15日
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2011年3月18日金曜日は、すべてのシリア国民にとって運命の日となった。10年前に始まった大規模な反政府デモは、複数の西欧諸国やペルシャ湾岸諸国からの支援を受ける内戦となった。その日、アルジャジーラはバシャール・アサド政権を「体制」と呼び、事実上の大統領として認めた。

そしてその後、事態は急展開した。軍事衝突、アサド政権打倒の試み、犠牲者は増大、街の崩壊・・・。不安定な情勢により、「国」を自称するテロ組織も生まれた。2015年の秋、アサド政権はロシアに支援を要請し、拡大する惨事に歯止めをかけることとなった。

反政府運動はシリアをどこに導いたのか。10年を経て、この出来事に対するシリアの人々の感じ方はどのように変わったのか。「スプートニク」がシリアの大都市に住む人々にインタビューした。

「言論の自由を求めた結果、飢餓に苦しむことに」

シリア北東部にあるハサケ県に住むライド・アル・ラヒールさんは次のように書いている。「ある人々が、ある日、目が覚めたらシリアがフランスやイギリスのようになり、そんな国で暮らせたらいいのにと願ったことからすべては始まりました。言論の自由を求めた結果、飢餓に苦しむことになったのです。10年経った今、人々にとって、街で軍警察や兵士の姿を目にすることが当たり前になり、爆発や殺人にも慣れ、武器を持って出歩くのも普通のことになりました。この国で、わたしたちが民主主義の代わりに手にしたのは、イスラムの名の下に残忍な殺害を行う原理主義者たちです。この10年、正常に機能する国家を目にすることはなく、米国の占領から逃れることもできません。米国は我が国の富を搾り取り、我が国の市民を殺害しています。10年前に反政府デモを起こした人々は、このようなことを求めていたのでしょうか・・・」。

  • シリア【アーカイブ写真)
    破壊されたビル
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  • シリア紛争解決に関する協議「ジュネーブ3」の参加者リスト調整中
    シリア陸軍の兵士
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  • シリアの子供
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  • 破壊されたビル
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破壊されたビル

「苦しいけれど、なんとか乗り越える」

一方、同じくハサケ県で露天商を営むハレド・ハダルさんは次のように語っている。「わたしたちは最悪な経済危機と部分的な占領、その他の深刻な問題を抱えながらもなんとか生き抜いています。しかし、この1〜2年は状況が大きく改善していることも指摘する必要があります。このことはわたしたちの住む地域でも実感できます。人々はそれほど絶望することはなくなり、わずかながらもお金を稼ぐこともできるようになってきました。もちろん、今でも非常に苦しい状況であることには変わりありません。わたしたちを巻き込んだ、幻の「自由」を求めた戦いは意味のないものでした。しかし、わたしはシリア人はあらゆることを乗り越えられると信じています。廃墟を復興させ、経済を好転させ、戦争で傷ついた人々に然るべき治療を行います」。

「生活は続いている」

ダルア市の校長、マディナ・アルアフマドさんは言う。「この10年にわたしたちを襲った不幸については、誰もが知っていると思います。しかしわたしが言いたいのは、このような悲劇が起きているにもかかわらず、わたしたちは生きているということです。シリア国民は多くを失いましたが、それでもわたしたちは生き残り、生活はまだ続いています。そしてわたしたちは一歩ずつその生活に戻ろうとしています」。

3月15日、国連のガイル・ペデルセンシリア担当特使は、ビデオ会議形式の記者会見を開き、シリア情勢の解決に向け、米国、ロシア、イラン、トルコ、EU(欧州連合)諸国、アラブ諸国が参加するような新たな枠組みを作ることが必要だと述べた。特使はまた、実際的な枠組み作りについて言及するのは時期尚早だとしながらも、すべての関係国が条件提示やシリア問題解決後について発言する可能性を排除するような解決策を出し合うことが重要だと指摘した。

一方、3月11日、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、シリアの政治的および経済的復興はロシア、トルコ、カタールが参加する新たな追加的枠組みの中で、調整されるだろうと述べていた。


シリア内戦は2011年から続いている。2017年にはシリアとイラクで、テロ組織「ダーイシュ」(=IS、イスラム国)を制圧したと発表されたが、シリア各地では戦闘員の掃討作戦を続いている。現在は、政治的解決、シリアの復興、難民の帰還が最重要課題となっている。

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