03:48 2021年09月26日
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アフガニスタンのタリバン情勢 (149)
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独ビルト紙が伝えるところによれば、現在、欧州には、難民申請を拒否されたものの祖国に戻らずそのまま滞在を続けるアフガン人が20万人以上残っている。一方で、アフガニスタンの政権を掌握したタリバンはすべての難民に帰国を呼びかけている。

アフガン人の欧州への大量移住は2012年に始まったが、ほぼすべてのアフガン人が、アフガニスタン国内での武装勢力タリバン(ロシアではテロ組織に指定、活動禁止)からの脅威を理由に難民認定申請を行ったとビルト紙は伝えている。しかし欧州の移民局は、アフガニスタン情勢は米軍がコントロールしており、安全を保障しているとの理由で、申請を拒否した。しかし、タリバンがアフガニスタンの政権を完全に掌握した今も、難民申請を拒否された20万人の難民が欧州に残されたままとなっている。

アフガン難民
© REUTERS / U.S NAVY / Central Command Public Affairs / Cpl. Nicholas Guevara
ビルト紙によれば、2012年以降、ドイツだけで10万1,790人の難民申請が拒否されたが、このうちアフガニスタンに帰国したのはわずか1,050人という。しかし、ドイツ連邦移民・難民局は、アフガニスタン情勢に関する外務省の最新の公式報告書を待っているとして、残った難民の強制送還は行っていない。

ビルト紙は、現在、欧州は、1980年代に起きたような移民危機の危険に迫られていると指摘している。1980年代、ドイツには中東からの難民が大量に押し寄せた。ドイツで労働許可を得ることができなかった中東からの難民は、ドイツ社会にとって重い負担となり、また犯罪を大幅に増加させる原因となった。ドイツ政府はこのような危険なシナリオが繰り返されることを回避するため、アフガン人に就労資格を与えてはどうかとの提案を示している。

アフガニスタンでタリバンが政権を掌握した結果、大量のアフガン難民が欧州に流入することを疑う人はほとんどいなかった。世界の各地で難民を受け入れるに当たってどのような問題が発生するかという問題に関する専門家の意見は、「スプートニク」でも紹介した。

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