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    投資が自ら手の中に飛び込んでくることはない

    投資が自ら手の中に飛び込んでくることはない

    © Sputnik/ Mikhail Voskresenskiy
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    リュドミラ サーキャン
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    日本企業は、「ヤマルLNG」プロジェクトへの参加に関心を持っている。日本の独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構「JOGMEC(ジョグメック)」の代表者が発表した。同氏によると、独立行政法人であるJOGMECは、対ロシア制裁によってプロジェクトに直接融資することができないが、日本の民間企業に融資する用意があるという。日本の投資家たちは、ヤマルのほかに、サハリン大陸棚でロスネフチ社が実現している「極東LNG」プロジェクトにも関心を持っている。ロシア産ガスへの関心は、日本が主にLNGを大量に輸入している中東情勢の不安定化に起因している。

    国際協力銀行が2014年に実施したアンケート調査によると、日本企業の80パーセントが、ロシア経済の発展に成長の見通しがあると答えた。一方で、日本企業にとってロシアとの協力の障害となっているのは制裁ではなく、別の要素だ。その主な要素は、あまりにも「友好的ではない」投資環境だ。アンケート調査の結果、日本企業にとって投資の面で最も魅力的な国はインド、インドネシア、タイ、ベトナムであることが分かった。ロシアもリストには含まれているが、残念ながら上位には入っていない。世界最大の投資国の一つである日本は、国の事業の観点から見て最も有益な選択をしている。

    ロシア工業団地協会日本・アジア太平洋地域担当顧問の大橋巌氏は、日本のビジネス界は今もロシアに大きな関心を持ち続けているが、アジアだけでなく世界中で投資をめぐる競争が激しくなっているとの見解を示し、次のように語っている。

    「インドのビジネスではプラスの面が2つあります。それは人口がものすごく多く、若い人も多く、とても発展しているので、巨大なマーケットがあることです。ですから投資をすればビジネスが発展していくと日本人は理解しました。今インドでは日本企業の投資ブームが起きています。様々な部門で、何百社が出ています。日本の工場だけで約400社あると思います。ロシアにはまだ40社くらいなので、約10倍となります。自動車、自動車の部品、洋服、繊維関係、日用品など、色々な企業が進出しています。第一は、やはりマーケットです。2つ目のファクターは、インドの人たちが国を開いて投資環境をよくしてインフラを整備して世界経済に統合するということをしっかりと段階的にやっているからです。10年前まではロシアのほうがインフラはよかったのですが、今はインドのほうがよくなっています。ただもちろんインドにはたくさん問題があります。難しいです。ロシアよりも難しいかもしれません。ですが日本の企業は今、インドに関心があるのです。ベトナムは第一に労働力が安い。中国よりも安いです。そして日本に対しても協力的なので、日本から投資を受け入れて工場をつくってもらうということを政府が一生懸命にやっています。大事なことは2つあります。それはインドと同じですが、まず第一にマーケットの成長の可能性がどれだけあるのかを、ロシアの人たちが日本に見せなければなりません。『我々は10年後、20年後にどれだけの大きさのマーケットになっています。そのために努力する』ということを示さないといけません。そうすると日本人は、『ああ、そうか』と分かるわけです。もう一つは具体的に投資環境をよくしたりインフラをよくしたり、日本企業とか外国企業がロシアで働きやすい環境をロシアの政府や企業が一緒になってつくっていくことです。この2つができれば、日本の企業も必ずロシアに関心を持ってロシアに投資するようになります。必ずそうなります。ですが、東部の概念はとてもいいです。すごく世界のモデルを勉強して、それに近いものをつくろうとしているので、その努力はとても高く評価するべきです。もちろん極東は難しい場所で、いろんな問題があるので、本当にそうなっていくのかは分かりません。例えば、極東は電力料金がとても高い。色々な問題があるので解決しなくてはなりませんが、今のような努力を続けていけば、必ずある時からすごく良くなるのではないかと思います。ですが、それはやってみなければわかりません。言うこととやることがいつも違うので。ベトナム、中国、インド、インドネシアなどへ進出しているのは、なんといってもそこでビジネスが成長するからです。日本はもう成長していかず、低成長しかできません。これはすでに成長してしまったので仕方がありません。だが『これから成長する国はどこか』というのを、日本企業は一生懸命に見ていますから、ロシアがこれから成長するんだということをしっかりと説明できるようになれば、必ず日本企業の関心は高まるでしょう。」

    日本の投資プロジェクトに対するアプローチは極めてプラグマティックだ。一方でアジアでは現在、地域経済の効率性や競争力を高めるために、新たな地域関係がつくられている。相互関係の新たな方向性は、大規模なインフラプロジェクトや経済回廊政策によって強調されている。そしてこれは地域にとって、地域内の政治的意見の相違よりも、重要な課題なのだ。

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    露日関係, ガス, ロシア
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