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    ロシアは北朝鮮協議において中国の采配は必要不可欠と見ている

    ロシアは北朝鮮協議において中国の采配は必要不可欠と見ている

    © AP Photo/ Lee Jin-man
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    「北朝鮮核開発問題6者協議において中国が采配をふるうことは必要不可欠である」。28日東京で開催された非公式会合「北東アジア協力協議」でロシア外務省特命大使グリゴーリイ・ログヴィノフ氏が述べた。28日から29日にかけて開催の北京協議でも北朝鮮核開発問題における中国の役割に関心が集中している。この協議には中国および韓国の朝鮮半島問題担当政府代表、ウ・ダウェイ氏とホワン・ジュング氏が参加している。

    後者は北京入りに先立って、6者協議におけるパートナーである日本および米国の代表者、伊原純一アジア大洋州局長およびスン・キム特別代表と、ソウルで会談を持った。3か国は北朝鮮を協議に復帰させるため対北朝鮮制裁を強化することで合意した。

    極東研究所のロシア人専門家コンスタンチン・アスモロフ氏は、「北朝鮮を軟化させるために、中国は経済的圧力をかけることが出来る」と指摘する。しかし、それはむしろ、二国間関係上のことである。中国はそれが国際社会の勧告に従ったかのように受け止められることは歓迎も奨励もしない。米日韓は実のところ環境の変化に応じて中国が北朝鮮を「売り渡す」ことを期待しているのだが、それははかない期待であろうとアスモロフ氏。

    「たしかに中朝関係は複雑だ。プラグマティックなアプローチがイデオロギーに優先するようになって久しい。対北朝鮮関係については中国国内でも見方が大きく分かれている。北朝鮮が核の野心を持つことは理解可能だと言う人もあれば、許容できないと言う人もいる。同時に、中国は、北朝鮮がどのような状況の中で核開発を始めたのか、また、北朝鮮が核の使用に踏み切るような政治的境界線はどこにあるのか、ということを、よく分かっている」

    米国が朝鮮半島非核化の名のもとに進めようとしている物事に中国が決して与しないのは、まさに中国がプラグマチズムを旨としているからだ。そう語るのはロシアの著名な朝鮮専門家、アレクサンドル・ジェビン氏である。

    「中国は、とりわけ現在の、両国間の政治対話が低レベルにある状態では、北朝鮮に対する影響力は限られている、と理解している。米国がやりたがっていることを、中国はやりたくない。北朝鮮の現体制が崩壊し、米韓のシナリオに沿った朝鮮統一が起これば、それはすぐに、いま欧州で起こっているような出来事に発展するだろう。NATOはロシア国境のすぐそばまで迫っている。同じようにアジアでは延長1400kmに及ぶ中朝国境に沿って米兵が駐留ようになるだろう。米国がいまアジアで進めているような政策が続くのならば、中国にとってはそんな事は願い下げである。米国のアジア政策とは取りも直さず、軍事的また政治的に中国を包囲し、中国を囲む一種の隔離壁を構築することなのである」

    今回の北朝鮮核開発協議に先立って、北朝鮮は、「我が国は核弾頭の小型化に関する技術をすでに有している」との声明を出した。小型化された弾頭は、北朝鮮が既に保有している弾道ミサイルに搭載可能であるという。北朝鮮は先に、潜水艦発射型のミサイルの発射に成功している。

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