13:12 2019年06月20日
ソウル

韓国発コロナウイルスの危険性を誇張すべきではないが油断は禁物

© REUTERS / Kim Hong-Ji
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リュドミラ サーキャン
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世界のマスメディアが、エボラウイルスについて報ずることは、すっかり稀になったが、今度はその代りMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスが大きく取りあげられている。2012年9月以降、中東地域を中心に患者の発生が報告されているコロナウイルスが、現在韓国を震撼させている。5月半ばにカタールから来た旅行者が、ウイルスを韓国に持ち込み、彼が訪れた4つの病院で感染が広がったのではないかと見られている。

コロナウイルスに対する保健衛生当局の不十分な対応により、すでに24人(モスクワ時間19日午前9時現在)が亡くなり、数百人の感染が確認され、さらにほぼ3千人が隔離されるに至っている。感染者の数は、毎日増え続けている。病気は確かにこの国を不意打ちしたが、韓国のマスコミ報道によれば、韓国政府は2013年に、MERSが中東諸国で猛威をふるっていた時すでに、行動計画を準備していた、との事だ。しかし実際に必要な時になって計画は現実のものとはならなかった。

一方、韓国を訪れる外国人観光客、その多くは中国や東南アジアからの人々だが、数万人規模で激減している。アジアの人々にとって、およそ千人が亡くなった2004年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の記憶はいまだ鮮明だ。このSARS もコロナウイルスによって引き起こされたものだった。MERS蔓延にあたり、韓国と密接なコンタクトを持つ国々では、緊急措置が取られている。

特に日本では、地方自治体の関係諸機関が、最初の感染者が確認された際、緊急指示を受け取った。菅官房長官によれば、日本政府は、この問題に関して、韓国政府及び世界保健機関「WHO」と緊密にコンタクトを取りながら行動している。また菅官房長官は、今後もMERSの感染が広がる可能性が高いと指摘した。

さてロシアだが、ロシアも追加的な措置を取り、国内に致死性の高い危険なウイルスが入り込まないよう、監視を強めている。特に韓国から飛来する航空機に対する監視が強化された。韓国の諸都市とウラジオストクは、毎日4便の航空機で結ばれている。韓国に向かう乗客には、あらかじめMERSについての警戒情報が伝えられ、韓国からの入国者とまず接触する国境警備隊員や税関職員のみならず、医師、衛生担当者などにも、必要な情報の告知が行われている。

ロシア連邦沿海地方伝染病監視課のワレンチナ・ヴォロノク課長は、次のように述べているー

国境警備隊員にも、又税関職員にも、個人的に守らなければならない衛生上の決まり、防護マスク着用や消毒剤適用の必要性について、しっかりと伝えられています。空港内で病気を発見できるように、飛行機のタラップのところには、赤外線領域で人体の表面温度を測定できるサーマルイメージャー(赤外線造影装置)が用意されています。幸い今のところ、病人は見つかっていませんが、警戒を怠ってはなりません。」

ここ数年我々は、様々な伝染病に対する多くのマスコミ報道を目にしているが、それらが常に実際の危険レベルと合致しているわけではない。しかし、そうした類の病気を無視するのは、やはりのんきすぎる。おそらくMERSは、我々が耳にする最後の伝染病ではないだろう。なぜなら学者達によれば、人間に伝染する危険なウイルスは、哺乳類に限っても、32万も発見されているの
からだ。

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医療, MERS, 韓国
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