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    行軍中の北方艦隊第61独立海兵連帯の軍人達

    ロシア人専門家「北極圏でのロ中協力は、この地域の力関係を根本的に変化させる」

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    マスコミ報道から判断すれば、米国とその同盟国は、北極圏でロシアのみならず中国艦隊の活動が活発化していることから。これに対抗する形で、この地域での軍事インフラを強化している。こうした状況について、ラジオ・スプートニク記者は、ロシア戦略・テクノロジー分析センターのワシーリイ・カーシン氏に意見を聞いた。

    以下、氏の見解をまとめて皆さんに御紹介する。

    「アリューシャン列島は、第二次世界大戦中、日本軍に占領された唯一の米国の領土だった。太平洋北部の軍事政治状況が悪化すれば、これらの島々はアラスカと共にすぐに、米国の防衛上、脆弱な部分の一つに変わり、防衛のためここに本質的な戦力を振り向ける必要が出てくる。恐らく、このファクターは、中国の軍事計画により、将来的に考慮されるだろう。

    中国は、経済的観点からも、又艦隊の活動という観点からも、北極圏に対する関心をますます高めている。この海域における海軍の活動は、経済的活動を完全に越えるものになるだろう。中国は今のところ、南シナ海など他の海洋における石油のオフシェア開発のためでさえ、技術的に完全に自らを保障できていない。そんな中国にとって、北極圏での資源開発という課題は、はるかに複雑だ。しかし、一定の制限はあるにしても、現在でも北極圏で艦隊の活動を拡大する事は可能である。

    北極圏に領土を持たない国家が、この海域で艦隊を滑動させるとなれば、新しい状況が生まれる。しかし、中国人民解放軍海軍の艦船が、そこに現れるのを妨げるような法的手段は、恐らくないだろう。特に米国が、それを要求する事は困難だ。なぜなら彼らは、南シナ海での航行の自由を強く主張しているからだ。

    北極圏に対する中国の関心の高まりは、もう大分以前から明らかだった。艦隊による航海は最初だけで、今後この海域には、潜水艦が展開されるようになる。そして更なる将来には、そうした潜水艦には巡航ミサイルが配備され、続いて原子力潜水艦が航行するようになるだろう。かつて北極圏の氷の下で活動するのは2つのグループ、つまりロシアと、米国を筆頭としたNATO諸国の潜水艦というのが決まりだったが、今やそこに中国という第三の自主的なプレーヤーが加わった。その登場は、新たな可能性と脅威を創り出すだろう。

    中国がどの程度、北極圏でロシアと協力しあう用意があるのか、それは今のところ明らかではない。ここでの中国艦隊のあらゆる行動が、ロシアとの協同行動や合意という問題につながる事は避けられない。今のところ両国間には同盟条約はないが、協同行動や合同演習といった経験は極めて多く積んでいる。

    ロシア自体も、北極圏での自らの軍事プレゼンスを拡大し、ここに新しい空軍基地や対空防衛施設を置き、さらには陸上部隊さえも派遣している。北極圏は、前の冷戦の主要な前線の一つだったが、ウクライナ危機により生じた新しい冷戦でもロ米対立の重要な場所となりつつある。中国はロシアと共に、今後中国の艦船や航空機が利用できるようなインフラ作りに参加する可能性がある。しかしそのためには、ロシア政府と中国政府は、この地域における自分達の利益を結合させ相互行動に至る基本原則について、まだ合意に達する必要があるだろう。」

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    露中関係, 米国, 中国, ロシア, 北極
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