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    ロシア、アジアのエネルギー地図全体を網羅する構え

    ロシア、アジアのエネルギー地図全体を網羅する構え

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    ロシアは天然ガスの採掘量、輸出量を拡大する。プーチン大統領はテヘランで行われたガス輸出国サミットでこうした声明を表した。プーチン大統領によれば、ロシアは2035年までに天然ガス採掘量を40%拡大し、液化天然ガスの販売量を3倍に増やす。

    プーチン大統領はロシアが戦略的と捉える方向性を次のように列挙した。最優先課題は明白だ。

    「EUのパートナーらとともに我々は一連のインフラプロジェクトを実現し、トルコとともにサウス・ルート合意を行っていく。我々の国はまたガスを輸出し、東方面での供給を拡大していく。ここでわれわれのもとではアジア諸国、中国、インド、他のパートナーらとの間に非常にポジティブな作業が進行している。アジア方面では供給を6から30%拡大し、(年間)最高で1280億立方メートルに引き上げる構えだ。」

    中国は数年の間にも、パイプラインで輸送されるガスにおいても液化天然ガスにおいてもロシア産ガスの最大の消費国になる。現在、複数の方向性についての交渉が一度に行われている。特にテヘランで「ガスOPEC」が行われた日、ガスプロムの広報部は北京で中国の石油天然気集団公司(CNPC)とペトロチャイナ社の間に極東からパイプラインで天然ガスを中国へひくプロジェクトについて協議の新ラウンドが行われたことを明らかにしている。露中間ではこの供給について9月にメモランダムが交わされている。リソースベースはサハリンのガス田となる。

    現在、ガスプロム社は東ルートを通って中国へとガスを輸送するガスパイプライン「シーラ・シビーリ(シベリアの力)」の敷設を行っている。このほかパイプライン「シーラ・シビーリ2」の敷設交渉が行われている。これはアルタイ地方を通る西ルートのラインだ。

    プーチン大統領 イランに到着
    © AP Photo / Office of the Iranian Supreme Leader
    「シーラ・シビーリ」からパイプラインがインドへと分岐される可能性も排除できない。インドのモディ内閣によるこの発案はロシアの政治的支持を得た。インド側はこのプロジェクトをロシアとのエネルギー協力を多極化する上で重要な方向性だと捉えている。現在、インドはサハリンからロシア産石油を輸入している。

    ガスプロムとロスネフチの計画では液化天然ガスの新たな生産施設を作ることが挙げられている。それらは「ウラジオストクLNG」および「極東LNG」で年間それぞれ1500万トン、1000万トンの生産ができる。まさにこのプロジェクトこそがロシアがLNG市場で本当のブレイクスルーを行うことを可能にできるはずだ。このおかげでエネルギー輸入国リストを拡大し、まず中国、インドをはじめとし、将来はパキスタンも含めることができる。ところが今日ロシアで稼動しているLNG工場はサハリンに1箇所あるだけで、その製品はすでに数年先まで契約が交わされている。内訳は80%は日本が買いしめ、あとの20%を韓国、タイ、インドネシア、シンガポールが分け合っている状態だ。

    世界経済の後退から多くの国々はエネルギー資源の需要を縮小している。このことは同じようにアジアにも言えるのだが、それでもこの地域における石油ガスの輸入増加傾向は強まっている。プーチン大統領はテヘランでの声明で、こうしたことを背景にロシアはアジアの成長する経済の需要を満たしていくと語り、ロシアがそれをいかなる条件で行うかということに注意を喚起している。

    プーチン大統領 イランに到着
    © Sputnik / Mikhail Klimentiev
    「ガス生産者と同等に将来的な消費者も投資リスクを負うべきだ。エネルギーの安全保障を手に入れるためには輸出国も購買国もみんなが支払わねばならない。これによって市場の関係の精神に公平かつ完全に答えることができる。ところが強調しておきたいのは、市場の安定と予測可能性のために、ガス部門へ投資を引き込むためには、長年行われてきた長期的契約の実践や『テイク・オア・ペイ』の原則を用いることは絶対に拒否してはならない。」

    テヘランのガス輸出国フォーラムでロシアは、エネルギー資源を政治的圧力ないしは経済制裁のツールのリストからはずすよう呼びかけた。プーチン大統領は、エネルギー資源のグローバルな需要を満たし、世界経済全体を確実に成長させるためにロシアはガス輸出国フォーラムのパートナーらとも、他の当事国らとも最も緊密な相互関係を行う準備があると約束している。

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