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    ロシアと日本はそろそろビザ撤廃?

    ロシアと日本はそろそろビザ撤廃?

    © AFP 2017/ Toshifumi Kitamura
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    アンドレイ イワノフ
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    ロシアは果ては完全撤廃まで含む日本とのビザ制度の緩和の姿勢を示している。22日、東京日比谷の日本記者クラブでエヴゲーニィ・アファナシエフ・ロシア非常全権大使が行なった声明は、第1印象では時期尚早にも思われる。

    これについて、モスクワ国際関係大学、国際調査研究所の上級研究員、アンドレイ・イヴァノフ氏は次のような考察を表している。

    「実際のところ、ロシア人も日本人も互いに行き来したい願望やその必要性を持っていながら、ビザ取得になんでこんなに苦しまねばならないのだろうか? 30年前であれば理由は明白だった。ロシアと日本は共産主義と資本主義という異なる陣営に属していたし、その関係は容易なものではなかったからだ。もちろん、2つの陣営も協力し、取引しようと努力していたが、それでもやはり互いをライバルととらえていたし、時には敵と扱うこともあった。それに外国を訪れること自体、スパイ行為扱いされかねなかった。大体においてビザ制度は特務機関の代表らの越境を困難にするためというよりは、一般市民の交流を制限するためのものだったのだ。ビザが存在しなければ西側世界の住民は何の苦労もなくソ連やその他の社会主義国に来ることができただろうし、西側のプロパガンダが共産主義陣営について盛んに恐ろしげに書きたてている話のほとんどが嘘だということがわかっただろう。だが社会主義陣営の住民だって「腐敗した西側」に来れば、なんだ、あっちにも失業などの問題はあっても、それでも「民族民主主義や勝利した社会主義」諸国に比べれば、押しなべて裕福な暮らしをしていると思っただろうに。ところがこうした事態を西側の指導者もソ連のほうもなんとしても許してはならなかったのだ。

    それ以来、状況は大きく変わった。それにソ連を敵視していた多くの国もロシアを敵とは見なしていない。全体として現在、ロシアは世界150カ国との間に完全にビザを撤廃ないし、緩和した体制をとっている。これが功を奏してビジネスの拡大や観光振興が図られた。

    ロシアと日本にも互いへの関心が向上している様子は見て取れる。日本の実業界はロシアの条件に適応しており、西側の制裁とルーブルの下落が原因でロシアが経済問題を抱えている中にあっても、ロシア圏で居心地の悪い思いはしていない。ルーブル安といえば、このおかげでロシア行きの観光は著しく安くなり、観光客の増加に一役買った。円も安くなったため、日本を訪れる観光客も増えている。とはいえ、現在ロシア人は明白な理由で節約し、外国旅行の回数を大きく減らしてはいるものの、レジャーをあきらめるというのは難しい話だ。トルコがだめ、エジプトが危ないとくれば、暖かな海に行くには極東しかない。数日前、東京から着たばかりのある有名な日本人ジャーナリストは悩む私に沖縄のビーチは良いぞとサジェスチョンをくれた。かくゆうジャーナリスト氏もルーブル安のおかげで人生で初めてモスクワ中心部の豪華ホテルに宿をとることが叶ったと語っていた。

    ロシアと日本はもうビザを撤廃する時期に来ているとは何度も言われている。なぜ日本企業家が韓国やイスラエルの企業家に比べて、ロシアへ行くチャンスが少なくなければならないのか? 日本人観光客はなぜビザ発行を待たねばならないのか? 米国には自由にいけるではないか。なぜなんでも米国で行なわねばならないのか? 米国は自国の連合国が他の国とつきあうのをやきもちを焼きながら見守っている。特につきあう相手がロシアとなると、それはライバル国なのだ。だが、米国の忠実な連合国である韓国もイスラエルもロシアとのビザ制度を撤廃しているのに、なぜこれが日本との間では出来ないのだろうか? 結局のところ米国の要請を無視し、大きな直径のパイプなど、取引が禁じられた製品をソ連に売ったほうが日本には利があったのだ。そして今、ソ連が忘れ去られた今、ロシアも日本もイデオロギーでは分け隔てされていないのだから、2国はビザの制限によっても分け隔てられることがあってはならないのだ。

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