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    石郷岡建氏、今ロシアと日本は互いに話をしたいんです

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    アンドレイ イワノフ
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    日本は、新たに政府代表日露関係大使という役職を設け、これに昨年末まで駐露日本大使を務めていた原田親仁氏を任命した。この役職が誕生したことで日露対話の発展に新たな可能性が開けている。ラジオ「スプートニク」はこれについて有名な日本人ジャーナリストの石郷岡建氏にインタビューを行なった。

    石郷岡氏 「日本は対露制裁を行っているので、私の考えでは日露はどの分野であっても発展の可能性は少ないと思いますが、もし原田元大使が日露関係大使になられるというのであれば、戦略的対話で細かい話をしたらいいのではないかと思います。」 

    「スプートニク」 露日はどんな分野でより関係を発展させることができるでしょうか?

    露日、対話継続を決意
    © Sputnik/ Maxim Blinov
    石郷岡氏 「制裁が発動中なので細かな短期的話ができないため、今年来年どうしましょうが、ということではなく、今後10-20年という長期的なスパンを考えながら、21世紀に何をしましょうかといったような戦略的対話をやっておいたほうがいいと思いますね。

    たとえばユーラシア経済連合と中国のワンベルト・ワンロードというのがありますけれど、これがどうなるのか、もしくは日本との間で長期的な戦略の話があるのか、今後アジアは、またTPPはどうするのか、というような答えがすぐに出るのではないけれども、互いに話し合っておいてマイナスにならず、話し合いの積み重ねの土台にするようなものをやっておいたほうがいいのではないかと思います。

    今ロシアと日本は互いに話し合いを行いたいと思っています。それは中国との問題で、それぞれが思いとは違う方向にいってしまって、非常に曖昧になっているのと、世界全体が乱気流に入っているので、何かしなければいけないと思っているのですが、制裁が邪魔しているんですね。

    ただし本心としては、例えば去年の12月のプーチン大統領の教書演説では明らかに中国については一言も触れられていませんでしたし、東南アジア、ASEANを入れろとか、別の経済統合の話をしているわけですよ。日本の話も全然していませんでしたね。

    あれを読んだカーネギー・センターのある研究員が『ロシアはTPPの妥結について非常に気にしている』とコメントしました。つまり日米が手を握って、経済ルールを決めるというのは困ると、21世紀はより大きな枠組みを作らねばならないという話がでているということをコメルサントで書いているわけです。けれども、それは日本も理解していて、米国にくっついてばかりいるのもまずいし、中国とケンカするのもまずいけれど、米中と直接やりあうよりも、米中がぶつかっているまわりで、日本とロシアはある種の対話をしておいたほうがいいのではないかという考えがお互いにあると思いますね。

    ただし公式な会談となると、プーチン大統領は日本には来れないでしょう。だから公式ではない形の対話をいざという時に備えて今やっておいたほうがいいのではないかと。明らかに日本もロシアも相手と話したがっているけれど、現実には出来ないという変な状況にありますね。」

    「スプートニク」 安倍首相はロシアとの領土問題の解決の必要性をよく口にしますが、これに関して、石郷岡さんは楽観的な見方をされていますか?

    石郷岡氏 「 私は必ずしも北方領土問題を解決するために話し合いをしようとしているのではないと思います。安倍首相は日本の首相には珍しく戦略外交をする人で、対中外交をどうするかということを考えています。安倍首相が東南アジア、フィリピン、韓国、中央アジアに行くのを見ますと、ロシアとの話も根本的には中国との関係をどうするのかに重点があるのだと思いますし、それに北方領土問題も動けばもっといいということではないかとおもいます。ですから(北方領土の問題について、日本が)そんなに楽観的ではないと思います。」

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