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    専門家:「北朝鮮発射ロケット、あれは大陸弾道ミサイルではなくロケット運搬機」

    専門家:「北朝鮮発射ロケット、あれは大陸弾道ミサイルではなくロケット運搬機」

    © REUTERS/ Kim Hong-Ji
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    朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、自らの攻撃開始を準備する潜在的な攻撃者としての危険性は持っていない。国際的な非政府組織「ライフボート・ファンデーション」の北朝鮮軍備問題の専門家、ウラジーミル・フルスタリョフ氏は、ラジオ「スプートニク」からのインタビューにこうした見解を表した。

    フルスタリョフ氏によれば、北朝鮮は十分に発展した核大国へと徐々に変わりつつあるため、周辺諸国の憂慮を招かないわけにはいかない。こうした一方で北朝鮮の脅威を取り除こうとするプランは、北朝鮮が実際に持つ危険性から次第に乖離し、北東アジアにさらに大きな緊張の火種を作ってしまう恐れがある。

    これについてフルスタリョフ氏は次のように語っている。

    「北朝鮮の行為は米国の宣言する抑止政策の原因というよりはいい訳だ。北朝鮮は現在、マスコミが触れ回るこの国のイメージからするとかなりもっともらしい危険の温床で、米国のMD展開にとっては格好の材料だ。だが米MDは中国の戦略的立場を多少弱めるファクターになりうる。」

    フルスタリョフ氏は日米韓といった地域連合国にしてみれば、北朝鮮は、戦争勃発の際には自国領域に核攻撃を行ないかねない国として原則的な脅威となっていると語る。一方で核も含め、軍事ポテンシャルの違いから見れば、北朝鮮が自分から先に手を出すことはないのは明らかだ。

    ところが、イランからの核攻撃の脅威(これに今や北朝鮮も加えられているが)に備えた米MDの欧州配備の例から見ると、問題が解決された後も米国は一度展開したものは撤去せず、反対に拡大している。
    フルスタリョフ氏は次のように語っている。

    「このMDは初期段階では実際に北朝鮮という敵に主眼を置いたものになるだろうが、その次の段階では米国とその連合国がはそれより遥かに規模の大きいMD創設に着手しうる。そうしたものはロシアや中国といった諸国を相手にするのに実際効果を発揮するだろう。事の進展に従い、MDはこれらの国にとってより一層危険なものとなる。そうなれば米国がこれらの基地を撤去するはずはない。イランの経験からすれば、イランは本格的なミサイル製造にはまだまだ遠かったにも関わらず、対イランのミサイル迎撃インフラは本格的に展開されてしまったではないか。」

    北朝鮮が先日行なった光明ロケット(専門家らの間では、これは2012年に発射された銀河3号の刷新バージョンと見られている)発射について、フルスタリョフ氏は、これが完全に軍事用ミサイルであったとは言い難いと指摘している。

    「まず人工衛星は軍事、民間両方のセクターに必要なものだ。通信衛星が1基もなければ本当の意味での独立国にはなれない。第2に西側の主導国と対立でもしてしまえば、相手はすくざま衛星回線を切ってしまうだろう。天気予報から、最新の衛星写真の回収、通信、ナビゲーションが出来なくなる。このため、もしこうした技術へのアクセスを保証してくれる兄貴分がいないなら、自分で作り方を覚えるしかない。これより他の方法はないからだ。」

    フルスタリョフ氏はさらに、ミサイル発射は屋外の発射場で行なわれており、その準備には少なくとも数日はかかっていることから、軍事用ミサイルの実験であるはずはなく、もし軍事目的であれば、別のリクエストにそって開発されていたはずという点についても注意を喚起している。

    「2010年、ピョンヤンでの軍事パレードで少し異なる開発例が披露されていた。それは2段階式あるいは3段階式のミサイルだ。これがまさに長距離用弾道ミサイルの原型となるものだろう。だが具体的に披露された銀河ロケットシリーズは宇宙用の運搬機だ。これは間違いない。」

     

     

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