今回ビジネス・ミッションの鍵を握るイベントになるのは、東京で3月1日に催される投資セッション「ロシアにおける日本企業の生産の局地化及び新たなトレンドとツール」、そして2日に名古屋で行われる投資セミナー「ロシアにおける日本の製造業ビジネス発展の可能性」である。
すでにおよそ100の企業が関心を示している、このイベントに向けロシア側から準備を続けているのは、インダストリアル・パーク(工業団地)協会(АИП)だ。スプートニク日本のリュドミラ・サーキャン記者は、協会で国際協力及び対外交流プロジェクトの責任者を務めるヤナ・レレス氏に、話を聞いた。彼女は、今回のビジネス・ミッションの目的について話してくれた-
「私達はもう、日本は4度目です。日本における私達のパートナーは、ロシアNIS貿易会(РОТОБО)と日本貿易振興機構(JETRO)です。私達は彼らと、ロシアでも一緒に働いており、セミナーで作業している日本の会社を招待したり、様々な地域への投資見学ツアーを組織したりしています。国外ビジネス・ミッションの枠内で、ロシアの各地域の代表は、外国の投資家に新しい自分達の可能性を紹介しますが、それは、ロシアに進出したいが、その方法が分からない外国の投資家達にとって一種のガイドラインになります。もちろん、こうしたビジネス・ミッションのプラス効果は、すぐには出ません。ロシア国内で地元企業あるいは自分達だけで事業を始めようといった決定は、ビジネス・ミッション後すぐに下されるわけではなく、時には、それに何年もかかる事があります。しかしビジネスのおいては、情報と信頼が、非常に大きな意味を持ちます。まさにそれが、国と国との間の経済対話の中心にあり、そのため私達のビジネス・セッションがあるのです。」
ロシア代表団のメンバーの中で、日本との協同行動や協力において最も大きな経験を持っているのは、何と言ってもハバロフスク地方だ。特にここでは、ロ日合弁企業JGC エバーグリーン(Evergreen)社による野菜温室栽培施設建設の第1段階の作業が終わろうとしている。現在同社は、自分達の商標をロシアで登録中だ。JGC エバーグリーンの五十嵐知之(イガラシトモユキ)氏によれば、温室のすべての畑には、すでに種がまかれ、春にはキュウリやトマトの初めての収穫が期待できるという事だ。現在までに、ハバロフスクの先進発展地域での活動を計画する企業や団体から24の注文が届いている。日本でのビジネス・ミッションでは、ハバロフスクの20の企業が、保健医療、観光、林業そして漁業など様々な分野でのプロジェクトを用意して、日本の投資家達の関心を引こうと試みる考えだ。例えば、ハバロフスクの新空港を基盤にした「エアシティ」というプロジェクトが紹介される。IT企業「ホワイトソフト」は、工業団地「アヴァンギャルド」やハバロフスク先進発展地域など多くの興味深いプロジェクトの数々についてプレゼンテーションをする予定だ。
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