07:45 2019年11月17日
モスクワ

言葉は単なるツールじゃない!自分の夢を追求するロシア語学習者たち

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今月、東京ロシア語学院にて、菅原信夫氏(スガハラアソシエーツ代表取締役兼ロシア法人「Business Eurasia」代表取締役)を講師に迎え、セミナー「ロシア語で働くということ」が開かれた。このテーマのセミナーは今回で2回目。1回目が大人気だったため、2回目の開催を決めた。秋田や新潟、京都など遠方からも集まった聴講者らは、ロシア語を使ってどのような仕事ができるのか全体像を掴むことができた。

東京ロシア語学院の豊島勉氏によれば「どこの大学にもキャリアセンターがありますが、大学にロシア語学科があったとしても、ロシア語を使った就職に特化したセミナーはなく情報が少ないので、学生さんたちはとにかく情報を求めていますね。中には就職活動の一環と捉え、リクルートスーツ姿で来た人もいました。」ということだ。菅原氏と東京ロシア語学院は、今後もセミナーを継続していくことで一致した。
菅原氏は、ロシア語学習者には、一定の傾向があると指摘した。

菅原氏「ロシア語を学ぶことそのものが目的ではなく、ロシア語を通して自分の夢を実現したいという方がほとんどです。ロシアが好きという方ももちろんいますが、ロシアの○○が好き、という風に嗜好が細部に特化していて、それを追求する方が多いですね。ロシア語は英語のように、単なるビジネスのツールとしては捉えられていません。セミナーで2回登壇してみて、それがよくわかりました。ですから今回は、夢の実現のためにはどのような道があるか、ということを具体的にお話しました。」

実際のところ社会人の参加は学生の倍にも及んだ。中には誰もが知っている大企業に勤めていながらも、ロシアの軍隊格闘術「システマ」に魅了され、仕事を投げ打ってでもロシアでシステマを極めたいという人までいた。システマはそもそもロシア人にさえあまり浸透していない。このように、ロシアはロシアにしかないもの、オリジナリティのあるもので外国人を魅了することができると菅原氏は考えている。

このセミナーの特徴は、講演後に講師と懇談する時間を設けていることだ。ロシアでのビジネス経験豊富な菅原氏が各自の夢のために親身になってアドバイスしてくれるとあって、ここでも社会人参加者の方が熱心だった。これについて菅原氏は、「まだ大学生は、ロシア語を通して自分の夢をどう実現するか、というところにまで考えが至っていません。夢を持つ前に、学生にとって一番関心があるのは目の前の就職活動になってしまっているのでしょう」と分析する。

菅原氏は経営コンサルタント業務の中で、ロシアに駐在する日本企業の支店・事務所のトップがロシア語を少しでも知ることが業務を円滑に進める鍵であると気付き、2012年にユーラシアランゲージ&カルチャーセンターを設立。ロシアで暮らす日本人のための授業を行っている。菅原氏は、単に生活に必要なロシア語を教えるだけにとどまらず、授業を通して、受講者の夢をかなえる手助けをしていきたいと話している。

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