17:44 2021年10月16日
ルポルタージュ
短縮 URL
筆者 :
0 57
でフォローする

子どもの権利の保護を担当する国連特使は、マンガに含まれる「ポルノコンテンツ」を禁止するよう日本に要請した。これが日本で白熱した議論を引き起こした。イラストレーターらは表現の自由に対する締め付けであると主張、禁止に抗議している。

日本は昨年、子どもの性的イメージの使用を禁止する法律を可決した。しかし、日本に一週間訪問滞在した国連大使モド・ド・ブルブキッキオ氏によれば、日本にはこの禁止を回避する抜け穴が残っている。氏は、イラストレーターらはしばしば芸術的自由と子どもを保護する必要性とのバランスを見つけることができない、と強調した。マンガの翻訳者ダン・カネミツ氏は、アニメやマンガに児童ポルノの概念はない、と言う。「児童ポルノは子どもの参加を要件とする。だが多くの日本人アーティストは、単に西洋人には子供の画像のように見えるイメージを描いているだけだ」と同氏。
この意見をロシアの性学者レフ・シチェグロフ氏も支持する。

「ポルノの定義は、客観的ではありえない。1つの国の基準は、多くの場合、他の国での基準を満たしていない。それは国の特性、歴史、文化的伝統とその現状に依存するのだ。ロシア性学の科学的な経験は、国連の報告書の調査結果に疑問を投げかける。漫画には、人間の体のリアルな描画はない。これら漫画やイラストは、日本では一般的な、ほのめかしの芸術である。指を上げて右に向けるか、左に向けるかが既に何かのシンボルとなる、日本の伝統的な歌舞伎を思い出せば十分だ。その意味をヨーロッパ人には理解できないのと同じこと。また、イラスト、写真またはビデオに性器の接触が無いなら、そもそもポルノの問題は生じない。ポルノとは具体的なものだ。ぼやけたシルエットに対して、ある種の感情を引き起こす可能性があるなどというのは、憶測だ。私は、漫画に対するこのような報告書がもしロシアに対して出されたなら、専門家、性学者や評論家は、そこに含まれるポルノについての考えを拒否しただろうと推測する。そうでなければ、あらゆる古典をポルノの範疇に含めてしまえる。フランスの彫刻家ロダン、ロシアの画家クストディエフ、英国のグラフィックアーティストやイラストレーター、ビアズリー。リストは無限に続けられる」

異なる意見をロシアの「安全なインターネット協会」専門家のデニス・ダヴィドフ氏がかたった。

「未成年者が撮影に参加しない場合、どのような方法でも子どもたちに害を与えず、法律で罰せられることもない、と考えられている。私は漫画をポルノと考える。私は、描かれたキャラクターを見ればその解剖学的特徴により簡単にそれが子供であると判断することができる。すると、これらの未成年者に対して性的暴力が行われているということになる。安全なインターネット協会の研究で、また法捜査慣行でもたしかめられたことだが、ネットにこのような素材があればあるほど実際の生活の中で小児性愛者が増える。一部の大人がすでに未成年に対するこのような行動モデルを許容可能なものと見なすのだ。そのため、ロシアで今日、児童ポルノを防止するために、一定の措置が取られている。ロシアの安全なインターネット協会は自主規制の枠組みの中で、そのような素材をロシアのホスティングサイトから削除している。我が国ではこのような技術が洗練されている」

デニス・ダヴィドフ氏によると、同様の措置はロシアですでに肯定的な結果を得ている。近年、児童ポルノ素材の数量は成長していない。その点、ヨーロッパでは、このような素材の数量は年間三分の一も増加しているのだ。

タグ
ロシア, 日本, 露日関係
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント