制裁による荒治療で平壌は理性を失うかもしれない

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北朝鮮が次なる第五回目の核実験を行えば新たな制裁措置の導入が必要になるであろう。東アジア・太平洋地域担当の米国務次官補、ダニー・ラッセル氏が述べた。「疾患の治療のようなものだ。効果が不十分な場合、投与量が増加する」という。北朝鮮に対する「防衛策」を第一に講ずるのは日本だ、と同氏。ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センター長ワレリー・キスタノフ氏もこれに同意する。

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「北朝鮮は日本と外交関係を持っていないアジアで唯一の国だ。日本は二つの方向に働きかけて身を守るために全力を投じている。一方では米国と韓国と共同で平壌への圧力を強めている。この三角形をリードするのは当然のことながら米国だが、東京は米国が国際舞台で取るあらゆる対朝措置を強く支持している。東京はワシントンと一緒に、北朝鮮に対する最も厳しい制裁を主張している。あらゆるミサイル・核実験を放棄させるためだ。今国連安全保障理事会では、日本に住んでいる親北朝鮮離散民から北朝鮮への外貨収入を遮断するために一定の金融・経済活動が取られている。離散民は自分のビジネスを持っている。日本に住む朝鮮人からの収入が海外から北朝鮮への外貨収入の大部分を占めている。東京は既に金融体制の下支えを外すために在日朝鮮人の北朝鮮への送金を制限している。他にもてこがある。日本と北朝鮮との間には定期的に人や物を運ぶ客船が運航している。東京は再びこの運航を禁止するかもしれない。日本が国連安全保障理事会の決定を待たずにこれらのてこを使うなら、それは日本が船を牽引するということだ」

しかしロシアの専門家によると、北朝鮮に対する制裁の締め付けは第一に同国の一般市民の利益を害する。制裁で北朝鮮が核実験とミサイル発射を中止することが期待される。しかし、追い詰められたと感じた北朝鮮当局が地下深くでの核実験や衛星打ち上げ、弾道ミサイル発射などは幼稚ないたずらだったと思わせるような何らかの絶望的な、理性を失ったような行動を決定する可能性も排除はできない。

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