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    カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領カザフスタンでウクライナ「革命」の二の舞、ロシアが断じて許さず

    カザフスタンでウクライナ「革命」の二の舞、ロシアが断じて許さず

    © Sputnik/ Mikhail Voskresenskiy © 写真: Twitter/ The Astana Times
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    アンドレイ イワノフ
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    クーデターの画策を封じたカザフスタン特務機関の断固とした行動は、西側の支援を受けた過激派らによって国は分裂し、内紛にまで発展したウクライナの無残な経験をカザフ政権が見事にものにしたことを示した。カザフスタンに憲法秩序を導入する上で必要とあらばこれにロシアが助力するだろう。そうした予測を可能にする根拠はある。

    カザフスタンでは数日前、クーデターの試みが封じられた。この事件はロシア人専門家らの注目の的となったが、それは決して偶然ではない。カザフスタンは、ロシアと中国という2つの世界大国が揃う上海協力機構では、その統合プロジェクトの最重要国に数えられているからだ。このためカザフスタン国内のいかなる震動もこうしたプロジェクトの実現を危機にさらし、露中の国際的な立場を非常に弱める危険性がある。

    ロシア人専門家らは、長い間カザフスタンは中央アジアで最も安定した国と思われてきたものの、不安定を産む土壌は存在すると認めている。それは現在75歳のヌルスルタン・ナザルバエフ大統領が職務権限を逸した後を狙って、この国の政治エリートの間で闘いが展開されているからだ。ところが政権譲渡のメカニズムはカザフスタンには事実上ない。加えてもうひとつ、街頭での抗議行動を触発しうる不安定要素は未解決の社会経済問題だ。その他にもカザフスタンではイスラム主義者のグループも無秩序を引き起こしうるが、こうした者たちが今回の軍事クーデターの背後にいたことがカザフ政権の公式的発表でも明らかにされた。西側が、カザフの反体制エリートやこの国の情勢を不安定化させるイスラム主義者の努力に全く関与していないとはとても想像しがたい。いずれにせよ、カラー革命という戦法を止めようとしない米国はこのカザフの不安定要素を必ずや利用しようとするだろう。

    有名なロシア人専門家のエヴゲーニー・サタノフスキー氏はカザフの今の状態を「アラブの春」やウクライナの「マイダン」に類似した「中央アジアの春」の撚り戻しと呼んだ。サタノフスキー氏は、ロシア側はつかんでいたカザフの「革命」の準備情報を相手国に渡したことが幸いして、これだけの速さで効果的にクーデターを封じることができたと考えている。だがナザルバイエフを引きずりおろし、ロシアとの協力路線を拒否しようという者たちがまだ手を引かないというのであれば、サタノフスキー氏は、ロシアには、必要とあらばカザフ指導部が憲法秩序をしくために力を貸すことのできる法的手段は揃っているとの考えを示している。

    サタノフスキー氏は「ロシアはこの場合、必要性に応じるという形で行動するだろう。カザフ指導部転覆の企てがあまりに大規模で、指導部もロシアの支援行動なしには太刀打ちできないという場合、ロシアは集団安全保障条約機構、上海協力機構、ユーラシア経済連合の一員として、ウクライナのシナリオがカザフで繰り替えされないために、エジプト、チュニジアの二の舞にならないために、あらゆる必要なことを身に引き受けると思う」と語っている。

    ここで補足しておきたいのだが、カザフスタン情勢の不安定化にロシアと劣らず無関心ではいられないのが中国だ。なぜなら中国は自国の提唱する新シルクロード・プロジェクトの主要国としてカザフをとらえているからだ。

    つまり、それが誰の気にいるか、気に入らないかにかかわらず、カザフの安定にはそれを保証するロシアと中国という双璧が存在している。 

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    • unimaro unimaro
      しかし、どこから?キルギスやウズベクというよりも、寧ろウルムチから?CIA工作員の巣(アラブ系、というよりはパキ系?)。多分原住民たちは工作員を「よそ者」とわかっているだろう。新疆にはいろいろな種族がいるが、大半の普段着は漢族同様になっている。ということは仕草などもだろう。そこにアラブ系やインド系のウイグルでは少ない顔の者たちで仕草がよそ者であれば、ばれないわけがない。地方政府にも利益供与などによる協力者がいるのだろうと推測される。でなければ(住民の協力があれば)全域での定期的摘発もそう難しいものではない。
      ウイグルは西側による火種になっている。これを抑えるには経済開発で住民全体の生活向上が最も良い。カザフ(カザフにはロシアが援助)と中国中央政府が直接組んでウイグル開発するのが望ましい。新疆地方政府を使うのは危険。経済上向けば、住民はその開発組織に協力的になる。その開発組織の「敵」を摘発するときも協力してくれるだろう。
      鞭より飴のほうが、付加価値の多さは比較にならない。

      関連記事【ロシア保安庁、パリのシナリオに沿ったテロがロシアで行われることを阻止】
      2016年05月20日 04:51
      jp.sputniknews.com/incidents/20160520/2165905.html#ixzz4AwkcYqg6
      >ロシアとカザフスタンの特務機関はパリのシナリオに沿ったテロがロシアで行われることを阻止した。
      >それによると、FSBは2016年2月、カザフスタンの国家安全保障委員会と共同で、パリのシナリオに沿ったテロをロシアの大都市で行おうとしたグループの活動を阻止した。
      テロ後はシリアに渡りダーイシュ(IS、イスラム国)に加わる予定だったという。
      (↑、なぜミンスクで?やはり白ロシアが一番標的になっているの?アメ公NATOが侵略始めたら真っ先に占領したい地域だよな)

      おまけ関連【カザフスタン大統領、EUとユーラシア経済連合の合同会議を提案】
      2016年04月02日 16:12
      jp.sputniknews.com/politics/20160402/1888244.html#ixzz4AwoFe6wc
      >カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、欧州連合(EU)とユーラシア経済連合(EAEC)の合同会議を開催することを提案した。
      >「西側の多くがユーラシア経済連合を一義的でなく受け止めている。ある人は、それは「ソ連の復活」のためのプロジェクトであると考えている。だから私は、政治家や専門家が集まってすべての問題に終止符を打ち、非常に落ち着いて相互貿易を行うために、2つの統合体の合同会議を開催することを提案している」
      >ナザルバエフ大統領はワシントンで核安全保障サミットに参加した。ブリーフィングで、彼は欧州理事会と欧州委員会との間でEUとEAECの相互関係の将来的展望について議論する、と述べた。
      「EUとEAEC、さらにSCO(上海協力機構)が自由貿易を開けば、それはユーラシアのすべてに大きな利益をもたらす」とナザルバエフ大統領。
      ↑、
      こんなことされたら、アメリカだけ”のけもの”だな?
      アメリカが中央アジア侵略の拠点として実際にダーイシュキャンプを作ろうと動き始めたのは「国境なき医師団病院への計画的爆撃」と「その直後の陸上襲撃」のセット攻撃からだ。国境なき医師団病院は、米軍支配下だがその後NATO傘下にしようとしているアジアダーイシュの巨大キャンプ+訓練施設及び補給拠点を作るのに邪魔だから、追いだす必要があった。追い出すというよりは、全員を爆撃とその直後の陸上攻撃で一人残らずせん滅させる予定だった。だが秘密裏に終わらせる事ができず、中途半端になってしまっただけ。
      このようにCIA米軍NATOにはもともと中央アジア侵略は予定されていた。
      が、今回ナザルバエフ大統領の発言が実現性を帯びたら、更に彼に対する暗殺計画など含めて、激化するだろう。それを阻止するには、彼の構想を即時実施してしまうこと。
      EU政府でなくともよい。EU国に限定しなくともよい。欧州全土に招待状を出し、参加する者だけを歓迎すればいい。つまらん考えを起こさせたりしないため、招待状到着から3日後程度に開催。2日くらいなら「本当に参加したい」という意志があれば、詰まっている予定などどうにでもできる。
      なんだ、逆にEU政府はオブザーバーと言う形でいんじゃないか?上海機構は参加国の意志を大事にするだろう?EUにもそうさせた方がいい。
      とっととやりなさい。良い方に動けば動くだけ安全装置は構築される。時間の浪費は敵に与える利益だ。
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