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    舛添都知事

    舛添都知事が証明、日本に汚職はあり、貪欲は根絶し難し

    © REUTERS/ Yuya Shino
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    リュドミラ サーキャン
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    舛添要一・東京都知事は、多々の政治資金乱用を咎める世論の圧力に屈し、辞職を余儀なくされた。

    舛添氏のスキャンダルは4月、毎週のドライブが公用車で行なわれている事実をすっぱ抜いた記事から始まった。この後マスコミの注意は舛添氏の家族旅行、豪華なレストランでのディナー、外国旅行に向けられるようになる。そんななかには五輪開催の経験に学ぶという名目で行なわれたソチ訪問もあった。

    いくつかの試算では2年あまりの知事時代に行なわれた9回の公式訪問の費用は2億円を越すとされている。日本人の憤慨を呼んだのは舛添氏が公的資金のみならず、氏の支持者が選挙戦の費用、住民との作業のためだけに献金した政治基金にも手をつけたという事実だった。舛添知事自身が作った第三者委員会は、違法性はないが、一部で不適切な支出があったという結論を出した。

    舛添氏は倫理的観点から見て手落ちがあったことを認め、非合法的に使い込んだ資金を返却し、給与の半分ないしは全額をカットすると約束し、リオ五輪までは辞職問題を持ち出さないよう要請した。なぜなら東京はリオ夏季五輪の後を受けて2020年の開催国となるからだ。ということは都知事はブラジルへと赴き、閉幕式に出て五輪旗を受け取らねばならない。だが舛添氏の運命はもう決まった。それに 舛添氏は7月の参院選を前に自民党のイメージをかなりひどく傷つけてしまった。

    東洋学研究所の職員、エレーナ・カタソノヴァ氏は「日本には汚職はある。人の貪欲さというものは根絶しがたい」として、次のように語っている。

    「驚きはしなかった。本などで、まあ、なんと日本人は誠実で、仕事熱心なんだという「ばら色」の話は日本人社会の複雑さや多様性の全てを反映しているわけではない。実際の生活はずっと複雑で日本を理想化することはない。ゼネコンが旨みの大きな工事を手に入れるためにどんなひどい収賄事件があったかを見ても分かる。鈴木宗男氏も2004年収賄罪で懲役2年の判決を受けているではないか。前都知事も汚職スキャンダルでポストを追われた。

    私は日本のある機関で政治資金に従事していた人間を個人的に知っているが、彼は競馬で数軒の自宅を摩ってしまい、その機関を破産寸前にまで追い込んだ。日本人が誠実だからといってモラルの問題を持ち出すこと自体がもう古いと思う。とはいえ日本は他のどの国と比べてもこうした否定的な要素は少ない。

    たしかに日本は金の入った財布と落としても、それが持ち主に戻る率が高い。とはいえ人の子は人であり、日本社会にもやはり文明社会が背負う挑戦は突きつけられている。特に公的資金に手を触れることのできるチャンスが多い機構ではそれが大きい。こうした現象はまだ根絶されていない。

    日本には汚職はある。人間の貪欲さは消えてなくなるものではない。もしかすると若い人には別の価値観、理想があるかもしれないが、汚職には通常年配で特に政界の人間が手を染めるという一種の法則がある。

    ロシア人の大半は1970年に出版されたフセヴォロド・オフチンニコフ氏の有名な著書『桜の枝』を読んで、この本から日本という国についての知識を得ているが、実際の日本はこの像からは遠くかけ離れている。」

    次期都知事を決める投票は7月31日ないしは8月7日に行われる。立候補者の名前はまだ公表されていない。

     

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