07:10 2018年07月21日
モスクワ

中国の格付け会社によればロシアは米国の上を行く

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タチヤナ フロニ
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中国を代表する三大格付け会社の一つDagong (大公)Global Credit Ratingによれば、ロシアの資産は、投資レベルで第6段階にある。安定度の面から言って、これは米国の上を行く評価だ。こうしたDagongの評価は、米国に対する国際的な格付け会社Fitch やMoody’sの評価が「安定的」で高いランキングにある事、S&Pだけが1段階落としてAA+にしただけという状況では、外交的で作為的なものに見える。

こうした格付け上の違いを考慮しながら、今日ますますしばしば聞かれる意見は、世界の格付け会社「ビックスリー」と言われる、Moody's, Standard & Poor's (S&P)そしてFitchが、ますます頻繁に政治的に偏った判断を下すようになっているというものだ。3社は、西側の反ロシア的政策に従って行動し、投資家がロシアから離れるよう試みながら、格付けの際、不当に悲観的な地位を与えている。一方中国のDagongは、取締役会会長であるグァン・ツァンジュン氏の説明によれば、その国の政府の債務返済能力のみを考慮して、ランキング付けしているという。
実際そうしたアプローチの方が、ずっと正しいのではないだろうか?

スプートニク日本のタチヤナ・フロニ記者は、雑誌「エクスペルト(エキスパート)」の経済問題評論員で金融アナリストのアンナ・コロリョワさんに意見を聞いた —

「実際のところ、ランク付けの際、政治的要素が加味されることがよくある、しかしそうした現象には独自の特殊性がある。つまり、直接何かを押し付けられているとは言えないということだ。格付け会社には、直接的な政治的圧力は加えられてはいない。けれども会社は、国内市場そして、何よりも欧米の投資家の利益になるよう、行動している。また彼らは、基本的に、欧米の主要投資家達の関心を引き付けるような指標を念頭に置いている。そこから、そのまさに『政治化』という見方も出てくるのだ。さらにそこには、ニュース的背景や地政学的な状況が付け加わる。

ロシアに課せられた制裁が、欧米の多くの投資家達をロシアから引き離したことは、何も驚くべきことではない。なぜなら彼らは、ロシアとの協力のリスクを考慮せざるを得なかったからだ。しかし、そこにはプラスもある。ロシアに膨大な数の隙間が生じれば、そこに入り込めるからだ。まず第一に中国など隣り合うアジア諸国の投資家達は、この事をよく理解している。経済的展望の見地から、ロシアが、数々の大きな可能性を持つ巨大な国であることを否定する人は誰もいない。制裁がかけられているからと言って、その市場を無視することはできない。この事は、欧米の非常に多くの投資家達も理解している。巨大な経済を持つイタリアやフランス、そしてドイツの実業界の代表者の口から、我々は一度ならず『財界は、ロシアに対する政治的制限に反対だ』との声を聴いている。

今彼らは、ある会社にとっては撤退しなければならなかったロシア市場を、うらやまし気に眺めている。一方、彼らの代わりに現在ロシア市場に入ってきた会社には、制裁後に入ってきたり、あるいは戻ってくる会社に比べ、巨大なハンディキャップがある。」

中国の格付け会社Dagongのグァン取締役会長は、欧米諸国は、自分達の利益を守るための道具として、クレジット・ランキングを利用していると考えている。2008年の金融危機が、多くの点で、不当な評価に関連した住宅ローン危機により呼び起こされたことは明白だ。

ロ中 自国通貨での決済を拡大
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雑誌「エクスペルト」のアンナ・コロリョワさんも、そう見ている-

「そうした見方に対しては、もう大分以前から、誰も疑いを持っていない。 危機の火元が取り除かれた後、欧米では、格付け会社に対する大掛かりな数々の調査が始められたが、それには理由がある。会社も、自分達の格付けにより、かなりの出費を被ったからだ。これはもう、世界の金融市場の歴史と言ってよい。おまけに調査は、現在に至るまで続いている。会社の評判を左右するリスクがあるため、格付け会社は、自分達の失敗を隠さざるを得ない。船の内部で自分の位置を強く主張するためにだけ、時折、巨大な出費も余儀なくされている。失敗のコストとはそうしたものだ。」

中国の格付け会社Dagongは、1994年に設立された。国とは公式の関係は持っていない。Dagongは、同社のサイト上にある説明によれば、米国の格付け会社の独占を崩すために、2010年、独自の格付け機関を持つにいたった。

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中国, 米国, ロシア
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