08:30 2020年10月26日
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7日、日本では「七夕」が祝われた。「織姫(ヴェガ)と彦星(アルタイル)が、自分達の仕事を忘れてしまうほど互いに愛し合ったため、織姫の父の怒りを買い、2人はついに天の川の両岸に離れ離れにされてしまったが、あまりに不憫なので、一年に一度だけ、七夕の日にだけ会うことを許された」という悲しくも美しい物語は、ロシアでも多くの人達の共感を呼んでいる。

今年この「七夕まつり」は、ヴォルガ川中流の町、自動車産業で有名なトリヤッチでも市の後援のもと祝われた。スプートニク日本のアンナ・オラロワ記者は、トリヤッチにある「東洋文化研究所」の所長で、「七夕まつり」の主催者を務めた、ワレンチン・ゴルバチョフ氏に、直接電話をかけ話を聞いた。この「まつり」を開催しようとのアイデアが生まれた理由について、ゴルバチョ

氏は、次のように話してくれた-

「現在トリヤッチ市は、仕事の面でも社会面でも危機に直面し、やや重苦しい状況にあります。それだからこそ我々は、トリヤッチの人々の気分を盛り上げ、元気づけるような愛のフェスティバルを開こうと決めたのです。7月7日の『七夕』のお祭りの日には、奇跡が起こると言われています。一生かけて探し求めた愛に出会えるかもしれません。『七夕』は、善良でロマンチックなお祭りです。なお私達が催す行事は皆、入場無料です。」

トリヤッチで初の「七夕まつり」行われる
© 写真
トリヤッチで初の「七夕まつり」行われる

フェスティバルでは、すしなど日本料理教室や紙の提灯づくり、ミスそしてミスター「七夕」コンクール、その枠内での恋人探しなど、楽しいイベントがたくさん行われた。

そして星に願い事をしたい人達は、日本のように「短冊」に願い事を書いた。しかしロシアには、竹は基本的にないので、代わりに柳の木に「短冊」はつるされた。ロシア人の多くは「短冊」に「平和」とか「幸い」、そしてもちろん「愛」といった言葉を書いて柳の枝につるした。

トリヤッチで初の「七夕まつり」行われる
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トリヤッチで初の「七夕まつり」行われる

トリヤッチの「七夕まつり」には、自動車部品メーカーSanoh Rusの代表、広瀬功さんも参加され、ご自分の「短冊」には「ロシア語が上手になりますように。ロシアで奥さんが見つかりますように」と書いた。広瀬さんは「お祭り」の印象を次のように話してくださった-

「ロシアの人が七夕を知っていることにびっくりしました。ロシアでは、日本人の知らないところで、このような日本の文化のイベントが行われてることに驚きました。ロシア人が日本の文化に親しみを持っているという事が、もっと日本の人にも伝わるといいなと思います。とても楽しそうですね。天気も良く、若い人が浴衣を着て、きれいです。」

フェスティバルの最後には、小さな花火も打ち上げられ、その後、参加者達は、トリヤッチ天文台に向かい、そこで天体望遠鏡を通して星空を観察した。残念ながら7日、トリヤッチ上空では、ヴェガとアルタイルを見ることができなかったが、参加者達は、もっと近い星座や月を目にし、自分の希望や願い事を伝えた。昔から日本では「七夕の夜の願いは、必ずかなう」と言われている。

トリヤッチ「東洋文化研究所」のゴルバチョフ所長は、スプートニク日本記者のインタビューの中で「フェスティバルは、毎年行われるようになるだろう。我々の目的は、日本とロシアの文化を近づけ、両国民を精神的に近しい存在にすることだ」と述べた。

2016年の「七夕まつり」は、日本のインターネット上で空前の人気となった。これは日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が組織したTanabata Project 2016,のおかげだ。7日、プロジェクトのサイトにある、6種類の願い事の短冊には、70万を超えるアクセスがあり、その数は、時間がたつにつれて増えているという。参加者の39%は、赤の短冊を選び「いとしい人の心」をつかみたいと望み、21,1 %は、青い短冊を選んで「今達成したいと思っている目的」を書き、その成就を願い、17,1 %が白の短冊を選んで「欲しいものが手に入るよう」祈った。このプロジェクトは、6月16日から8月9日まで続けられている。JAXAは、すべての「夢」や「希望」を、宇宙に必ず届けると約束し、そこで必ずかなうだろうと伝えている。

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露日関係, ロシア
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