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    「ニースでのテロは一体誰の罪か?今何をすべきか?」有識者に聞く

    © 写真: Max Rossi © REUTERS/ Amit Dave
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    世界で最もファッショナブルな保養地、南フランスのニースで14日夜前代未聞の悲劇が起きた。大型トラックが猛スピードで、街を代表する地中海岸の遊歩道「プロムナード・デ・ザングレ」で休息していた人々の間に突っ込み、80人以上が犠牲となった。この事件は、世界中に大きな衝撃を与えた。

    スプートニク記者は、こうした悲劇が起きた原因は何か、フランス当局は、こうしたテロ事件を今後阻止するために一体何をすべきかなどにつき、様々な専門家に緊急インタビューを試みた。

    まず最初にご紹介するのは、情報分析ポータルネットIranianPolicyの政治評論員ショエイプ・バフマン(Shoeib Bahman)氏の意見だ。今回の悲劇の原因について、彼は次のようにコメントした-

    「フランスに隣り合う国々の安全レベルは高くない。それが、テロリストらに、自由に移動し都合よく隠れるチャンスを与えた。このところフランス国内では、何度もテロ事件が起きている。ニースでの事件に対し、テロリストに責任があることは言うまでもないし、疑いもない。しかしフランス当局の政策自体も、この国の安全のレベルも、そしていくつかの宗教的また民族的少数派も、テロリストが自由に行動できるような土壌を作り出しているのが現実である。」

    続いてスプートニク記者は、International Security Observatoryでテロリズムを専門にしているスペインのスペシャリスト、ホセ・マリヤ・ヒル氏に意見を聞いた-

    「シリアやイラクでの作戦を進めるため、国際レベルで調整を行う事が必要不可欠だ。これらの国々で行われていることは、あらかじめ調整のなった軍事作戦を求めており、打ち合わせをして理性的に行動することが必要なのだ。今回のようなテロは、組織的観点から見れば単純なものだが、巨大な効果を持っている。それらがどこで行われるか、欧州なのかロシアなのか、それとも他の国々なのかは、重要ではない。脅威という点では一つであり、同じだ。テロリズムと戦うためには、世界共同体がともに力を合わせる必要がある。」

    このように述べたホセ・マリヤ・ヒル氏は「シリアやイラクでの紛争をうまく終わらせることができたとしても、それは、聖戦(ジハード)を掲げるテロの停止を意味しない」と指摘し、次のように続けた-

    「聖戦を掲げるテロが、すでにイデオロギーであることを理解しなくてはならない。このイデオロギーは、インターネットを通じて広がっており、誰でもそれに関わることができるし、しかるべく行動もできてしまう。それはたいへん複雑で難しい現象であり、それと戦うためには、これまでのものに比べはるかに多くの努力と資源が必要となる。」

    フランス国内でも、ジャーナリストらの中には「今回のような事件が起きた責任の一部は、当局の反テロ政策の非効率性、特に先に導入された非常事態が役に立たなかった点にある」と見る向きがある。スプートニク・フランスのインタビューに答えた左翼党のジョルジュ・クズマノヴィチ国際問題及び国防担当書記は、まさにその点に触れている-

    「非常事態令というのは、比較的、益のないものだ、この事は(風刺週刊誌を発行している)シャルリー・エブド社襲撃事件の時から、定期的に確認されてきた。テログループあるいは彼らの支部に対し必要な緊急措置を講ずるため数週間、当時導入したことには意味があっただろうが、今は何の意味もない。その効果のないことが証明されている。」

    ではどんな措置が、フランスにおけるテロリズムとの戦いにおいて効果的なのか、という問いに対し、クズマノヴィチ書記は、次のように答えている-

    「多くの効果的な措置がある。まず第一に、我々が常に提案してきたこと、つまり情報収集強化の必要性だ。この事については、7月5日付けの議会報告の中でも述べられている。それ以外に、ワッハーブ主義のイデオロギーを持つテロリストを援助している国々、つまりサウジアラビアやカタールに対し、またエルドアン大統領を通じて、ダーイシュと秘密で怪しげな関係を今もまだ維持しているトルコに対して、明確で真剣な措置を講じることである。そしてさらに、サラフィー派や自らの目標達成のためには暴力行為も辞さないグループの礼拝所に対し、しかるべき措置をとり、わが国での彼らのプロパガンダを禁止する必要がある。」

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