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    ニースの悲劇:なぜ欧州はロシアの体験を借用したくないのか?

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    タチヤナ フロニ
    ニースのテロ事件 (15)
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    14日夜、南仏の高級リゾート地ニースで発生した事件を、世界中の人達は、恐怖の悲劇として受け止めた。フランスではここ最近、テロ事件が続いている。まずテロリストらは風刺雑誌シャルリー・エブド編集部を襲い、その後、パリ市内のいくつかの場所で同時にテロを行った。フランス当局は各事件の後、毎回安全措置を強化すると約束したが、今回の事件から判断しても、彼らの努力は、しかるべき成果を収めていない。

    こうした悲劇が繰り返されるのはどうしてなのか、なぜしかるべき時に阻止できないのか? こうしたスプートニク記者の問いに、ロシアを代表する対テロ対策部隊「アリファ」の元隊員達をまとめた国際組織の副責任者アレクセイ・フィラトフ氏は、次のように答えてくれた-

    「新たなテロが準備されているという情報が、絶えず届いている。今日、そうした悪事に手を染めようとしている人々の数は、かなり多い。現在のテロは、その規模において、例えば、2011年に米国で起きた同時多発テロのようなものではない。現在テロは基本的に、一人きり、あるいは3人から5人の小さなグループで行われる。それゆえ、彼らの準備を追跡するのはかなり困難だ。ここで思い起こす必要があるのは、テロリストというのは、単なる実行犯に過ぎないという点だ。テロを準備し計画し、金銭的に援助した人々は、おそらく、ダーイシュ(IS、イスラム国)に近い人達だろう。それゆえ、まず第一に立ち向かうべき相手は、テロ事件の結果ではなく、その原因である。敵の領域に行って、そこで戦うことが必要だ。どこかの国の市民が、マインドコントロールされ自爆ベルトをして出かけて行って、自爆する、そのための諸条件が作り出されないようにしなくてはならない。

    世界は、テロリストらと戦争状態にある。単独ではなく、調整され一つにまとめられた国際的な努力によってテロリズムと戦う必要がある。ロシアは絶えず、そのことをずっと呼び掛けているが、残念ながら、テロリズムとの戦いにおける協同行動は、現在、政治状況に直接左右されており、決して好ましい状態にはない。

    この2年、我々の協同行動は、何倍にも縮小してしまった。こうした状況は、私に2000年代に入ったばかりの頃を思い起こさせる。あの頃、ロシアは、カフカスで反テロ作戦を行っていた。ロシアは、チェチェンやダゲスタンそしてイングーシ共和国領内で、当時何百人ものサウジアラビアやパレスチナ出身者で、ただ群れを成しカフカスを徘徊していた外国の密使らを殲滅した。

    それに対し世界共同体は、我々に対し、彼らこそ全く本物のテロリストであるのに、その明白な事実に目をつぶり、我々が自国民と戦っていると非難した。そしてツインタワービルが米国で倒壊した後やっと、そのレトリックが変わった。米国人達は、ロシアにやってきて、自分達は立場を見直したと言い出したのだ。 彼らは、テロリズムといった国際的な悪が実際に存在しているようだと認めた。その時初めて、いかに効果的に力を合わせ、彼らと戦うべきかという問題が話し合われるようになったのだ。結局我々は状況を解決し、ロシアにおけるテロの危険のレベルは、その後かなり低くなった。

    しかし今日、テロリズムとの戦いにおいて、力を一つに結集することに向けた我々の交流のレベルは、最も低い段階にある。これは、悲しむべきことだ。何らかのコンタクトはあるが、それらは、5年前に存在していたものの何分の一にしか過ぎない。その結果、何の罪もない人達が苦しむこととなっているのである。」

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