02:00 2019年11月16日
人々を大量殺人へと追いやる現代生活の要因とは何か?

人々を大量殺人へと追いやる現代生活の要因とは何か?

© AFP 2019 / Sakis Mitrolidis
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最近多くの犠牲者を出す殺人事件がほぼ毎週のように起こっている。その残酷さは、人々を驚かせている。ベルギー、フランス、ドイツなどで事件が起こっている。欧州はショックを受け、当惑し、その原因を理解しようとしている。問題はテロリストらの影響が拡大していることにあるのだろうか?それとももっと深いところに原因があるのだろうか?

今週、日本でも悲劇が起こった。 単独で殺人を犯した人物は、テロリストそれとも手のつけられぬ悪党、あるいは絶望的な敗者、はたまた精神不安定者なのか?ロシアの元駐日本大使アレクサンドル・パノフ氏は、これは新しい問題でも今に始まった問題でもないため、全ての説明はあまりにも原始的だとし、次のように語っている-

「日本は他の多くの国と同じように流血の惨事を免れることはできなかった。だがこのような事件は過去にも起こっている。東京の地下鉄でオウム真理教の信者たちが神経ガスを撒き、大勢の人が死亡した事件を思い起こすだけでも十分だ。秋葉原では精神不安定の日本人がトラックで人込みに意図的に突っ込む事件もあった。これと同じような事件が最近ニースでも起こっている。ニースと同じく無実の人が大勢死亡した。欧州は今、打撃を受けている。欧州では以前にも単独犯による殺害事件が発生しているが、それでも打撃となった。単独犯の例の1人が、ノルウェーで冷酷に銃を乱射して約80人を殺害したブレイビク受刑者だ。ロシアにも例がある。もちろんこれは世界と人々を包み込んだ狂気の沙汰として考えることができる。しかしより可能性の高い原因として、あまりにもテンポの速い、あらゆるものに溢れた生活を挙げられるかもしれない。これは事実上インターネットや、毎日のように見せられている残酷さと密接に結びついている。またこのような現象は子供のゲームの中にさえも存在している。テレビでは誰かが殺されたり、強姦されたりする場面がノンストップで放送されている。そしてこれらの恐ろしいものが人々の意識の中ではすでにほぼ普通の状況として埋め込まれている。専門家たちはこの現象を詳細に研究するべきだ。」

一方で現代社会は問題を調査するだけで、その問題を迅速かつ効果的に解決することはできない。なぜならインターネットや他の情報の自由を禁止するのは不可能であり、問題は私たちのライフスタイルと密接に結びついているからだ。これは誰もが今後テロリストや精神病質者と隣り合わせで暮らす可能性があることに甘んじなければならないの意味しているのだろうか?パノフ氏は、次のように語っている-

「残念ながら、これは修辞的な質問だ。なぜなら実際のところ人間の行動を予測し、管理するのは不可能だからだ。欧州の例が今それを見事に表している。そして問題は、ドイツが移民のために広く門戸を開いたからだというのとは全く違う。例えば、誰がつつがなく暮らしていると思われていたドイツのティーンエイジャーの行動を予見できたというのか。さらにもしその人物が精神的におかしかったとしても予見できる可能性は低い。もし誰かが人を殺したい、人を殺す用意があると公然に言ったとしても、我々の社会にはその人物を止める法的メカニズムが事実上ない。我々の社会はそのようにつくられている。」

なお単独殺人者による悲劇は発生しているが、このような事件が日常的に起こっているわけではない。今日全世界の深刻な脅威となっているのはテロリズムだ。テロは影響力を拡大し続けていおり、過激思想はインターネットを介して広がっている。社会は一人ひとりの生命の不可侵などを含む真の価値を重視しなければならない。フランスのオランド大統領は、ノルマンディーの教会が過激主義者らに襲撃されたあと、テロとの戦いは長期にわたるがフランスはテロリズムに勝つことを義務付けられていると述べた。なおロシアのプーチン大統領は、成功に達するためには全ての国が力を合わせるしかないと考えている

問題は、それがいつ実現するかというこだ。

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