04:23 2019年06月17日
ロシアのテレビ、ホテルへの導入に競争激化

ロシアのテレビ、ホテルへの導入に競争激化

© Fotolia / Mita Stock Images
オピニオン
短縮 URL
徳山 あすか
1110

ロシアの国営放送「第一チャンネル」の子会社、「第一チャンネル・全世界ネットワーク」は、日本での放送網を拡大するため、ニュ―・アイティ・ベンチャー株式会社(東京都葛飾区)と契約を締結したことを発表した。

「第一チャンネル」はソ連時代の1986年、グローバル・モスクワという国際テレビ放送システムを使って海外への放送を始めた。その後海外放送の普及を目的に、「第一チャンネル・全世界ネットワーク」が1995年に設立された。現在、第一チャンネルはロシア語放送として最もポピュラーなチャンネルとなり、190カ国におよそ2億5000万人もの視聴者がいると言われている。海外向けの24時間放送は全部で4バージョンある。

ニュー・アイティー・ベンチャー社は「World on demand」を運営している。同社が提供するのはテレビをインターネットにつなぎ視聴するIPテレビサービスで、番組のパッケージを申し込むと、STB(セット・トップ・ボックス)が貸し出され、普通のテレビで様々な海外のチャンネルを見ることができるという仕組みだ。特にネパールやインド、パキスタン、バングラディシュなど南アジアのチャンネルが豊富に揃っている。

同社のエンジニア、パウデル・ダンバル氏は「ロシアの第一チャンネルは英語番組のパッケージを購入すると、ついてくる仕組みになっています。10秒くらい遅れるかもしれませんが、基本的にはリアルタイムで視聴できます。数週間後には、スマートフォンでの視聴も可能になります。これから契約は増えていくでしょう。私たちは2020年の東京五輪を視野に入れて準備しており、ロシアのテレビ番組だけでなく、外国人観光客のためのコンテンツ拡大に力を入れています」と述べている。

第一チャンネル・全世界ネットワークの広報部によれば、契約締結にあたり、ニュー・アイティー・ベンチャー社のカマル・アディカリCEOは「日本マーケットでの大きなポテンシャルを感じます。アジアのホテルは顧客に対してベストなファシリティとサービスを提供しようとしています。私たちはホテルへサービスを提供するために、IPテレビの専門集団として、最も良いチャンネルだけを選び提案しています」とコメントした。

ロシアの第一チャンネルが含まれた海外放送のパッケージは、海外衛星放送IP伝送サービスを使ったアルメックスや、IMAGICA TVといった会社でも提供を行っている。ロシア人を始めとした海外観光客へのおもてなしを意識したホテル向けサービスは、ますます熱を帯びてくるだろう。

個人レベルでの視聴に関しては、アプリやインターネットを通して無料で様々な番組を見ることができるようになっているが、より安定的に視聴したい場合は、Crystal Realityや Sunduk.TVといったロシアの会社の有料サービスを利用するのも一つの手だ。

関連:

村上春樹さんの新たな短編集が遂にロシア語に
サハリンと北海道がさらに近くに:ロシアと日本の島の間にエネルギーブリッジが建設されるかもしれない
タグ
露日関係, 日本, ロシア
コメント・ガイドディスカッション
Facebook経由でコメントスプートニク経由でコメント
  • コメント