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    クリル問題を解決できるのは火星人しかいない?

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    ロシアにとって日本との交渉は難しいことなのだろうか?ロシアと日本が決して合意できないこととは何なのだろうか?東アジア地域における今後の緊張の高まりを回避するのは可能なことなのか?これらについてロシア人日本学者で歴史家、政治学者、そして拓殖大学の教授でもあり、ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員のワシーリー・モロジャコフ氏が、新聞「アルグメンティ・ニジェーリ」のインタビューで語った。

    モロジャコフ氏は、クリル諸島をめぐる争いについて、あまりにも根が深く、込み入っていると考えており、そのため同問題を解決するためには「ラジカル」に行うか、あるいは「どうにもならないか」のどちらかだとの見方を示し、次のように語っている-

    「日本が『同意』するのは4島(返還)のみだ。なお大勢の日本人がロシアから4島全てを受け取ることが可能だと確信している。日本の政治家やジャーナリストたちは半世紀以上にわたってそれが可能だと国民を説得してきた。自分たち自らが信じるようにと、懸命に説得してきた。そのため大多数の日本人にとって妥協案は受け入れがたいものなのだ。私は、解決策は3つあると思っている。一つは、ロシアが『係争諸島』を日本へ譲渡するというもの。2つ目は、日本が『係争諸島』に対する領有権の主張を放棄するというもの。3つ目は、火星人がやってきて、この問題を解決するというものだ。だがそれをどうやって行うかは分からない。いずれかを選択するか、それともすべてが現状のまま残るかだ。」

    モロジャコフ氏はまた、日本国憲法の改正についても触れた。同氏はこの件に危惧の念を抱いてはいない。モロジャコフ氏は、次のように語っている―

    「日本は誰とも戦うつもりはない。これは確かだ。自国の安全保障については、もちろん心配しているが、これはごく自然なことだ。ずいぶん前から憲法を改正する時期が訪れていた。なぜなら日本国憲法の多くの条文が、単に今の現実に対応していないからだ。70年間で日本は変わった。日本を取り巻く世界はなおさらだ。」

    モジャコフ氏は、地政学的状況についても話を続け、ロシアと中国の接近は日本の警戒心を呼び起こしているとの見方を示している。モジャコフ氏は、ロシアと中国の協力が日本に対して向けられたものである可能性を日本が危惧していると指摘し、「しかし危惧しているのはロシアというよりも中国だ。なぜならまさに中国が地域で積極的な活動を行い、多くの点で反日政策をとっているからだ」と述べた。

    モジャコフ氏は最後に、ロシアと日本のビジネスや政治文化の違いについて語った。モジャコフ氏によると、交渉プロセスへのアプローチの違いが、両国の平和条約締結交渉がゆっくりとしか進展しない主な原因の一つになっているという。モジャコフ氏は、次のように語っている―

    「日本は今も昔のように『面目を失う』のを恐れている。すなわち公式訪問あるいは重要な話し合いは成功裏に終わらなければならないということだ。もしそうでないのであれば、交渉なしで行う方がいいというものだ。これが安倍首相のロシア公式訪問とプーチン大統領の日本公式訪問が一度ならず延期されている主な理由の一つとなっている。」

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