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    国際社会、北朝鮮に手がつけられぬ

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    北朝鮮は正式に9月9日に朝鮮民主主義人民共和国建国68年を記念して核実験を行ったことを認めた。朝鮮中央通信が核兵器研究所の声明を伝えた。実験の目的は、戦略弾道ミサイルに設置される予定の標準化された核弾頭の戦闘使用のパラメータに関するデータを得ることだった。国連安全保障理事会は緊急会議を招集する予定。

    9月6日、安保理はすでに北朝鮮が行った最近のミサイル実験に鋭い非難を浴びせ、北朝鮮を新たな制裁で脅した。前日5日に北朝鮮は黄海北道(ファンへプクト)黄州(ファンジュ)付近から日本海へ弾道ミサイル3発を発射。いずれも北海道奥尻島から約250キロの地点に落ちた。日本と韓国はこれを中国のG20サミット参加者に対する力の誇示、そして国際社会からの圧力への応答として評価した。
    金正恩氏の第一書記就任の2011年から 5年間、北朝鮮は30以上のミサイル発射を行った。独自の水素爆弾のテストで始まったこの一年、核兵器の開発において新たな「奇跡」的達成が続くだろうという金正恩氏の言葉通り、2016年は北朝鮮の軍事活動が増加している。

    北朝鮮のミサイルや核実験の頻繁化を受け近隣諸国は怒りを覚え、また、北朝鮮からの潜在的な脅威に対しどういう形でか身を守りたいと願うようになった。専門家は、7月と8月に北朝鮮が行ったミサイル発射は米国のミサイル防衛システムTHAADを韓国に配備するという米国と韓国の間の合意に対する反応と考えているが、その合意自体、北朝鮮の軍事活動の増大に対する反応以外の何物でもない。8月29日韓国与党セヌリ党の国会議員団が北朝鮮に対抗するために原子力潜水艦を配備する可能性を検討するよう求めた。「今のところ決定はとられていないが、その必要性について訴える声が大きいため、国防省はこの問題を検討する」とハン・ミング国防相は議会で述べた。

    11-12月、日本は朝鮮半島の情勢を議論するために中国と韓国の最高指導部と3カ国首脳会議を開催する予定。ロシアと韓国は北朝鮮に核兵器が存在することとの関連で、相互行動の強化を合意した。両側によると、北朝鮮の大量破壊兵器開発プログラムは、地域の安定を脅かす。プーチン大統領は、ロシアは断固として地球上にこのような武器が拡散するのに反対であるという立場を指摘した。

    一方、北朝鮮は、誇示するかのように隣国の反応と国連安保理の決定を無視している。元副外相で現在国際政治世界経済研究所アジア太平洋地域研究センター上級学術職員のゲオルギー・クナーゼ氏によると、世界は北朝鮮に影響を与えうる手段を知らない。「誰も彼らをどうしたらよいかを知らない。限界まで制裁を強化すればある時点で北朝鮮は言わば空腹をおぼえ、後退するだろう。しかし、それは相当困難な道徳的選択だ。指導部の不行き届きに影響を与えるために、2000万人を餓死させるのか?」

    最も厳しい制裁さえ現時点で所期の効果をもたらしていない。ソウルの昆明大の朝鮮学者アンドレイ・ラニコフ教授はそう語る。「現時点で制裁は北朝鮮経済の状態に何らの顕著な効果ももたらしていないことが明らかになっている。北朝鮮の歴史の中で最も深刻な国際的制裁の新ラウンドも前と同じように失敗に終わると考える根拠がある。もしかするとこの失敗は喜ぶべきことかもしれない。「成功した制裁」は北朝鮮に飢餓を起こし、それでいて北朝鮮指導部に核開発を放棄させるという最大の目標は達成されないということにつながったかも知れないからだ。国際社会はその悲しむべき事実を認めず、また認めることを欲しないだろうが、おそらくその目標は今基本的に達成不能になっている」。

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