「ジャングル」の掟、大量難民が普通のフランス人の生活を一変(写真)

© REUTERS / Pascal Rossignolフランスのカレー
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ドーバー海峡に面したフランスのカレーには「ジャングル」と呼ばれる地区がある。これは中東から集まった難民らが暮らす欧州最大のスラム街。この「ジャングル」は日を追うごとに地域住民の憂慮を募らせている。

スプートニク通信員は「ジャングル」に近いグラヴリーヌ街道のマンションを訪れ、インタビューを行った。最初にインタビューに応じたのは消防士のドミニク氏。

「出費を余儀なくされています。うちでは柵のための建材を買いました。困った話ですが、自力で柵を作らねばなりません。本来ならば話があべこべでしょう? 柵の高さを高くした人は多いんです。」

ドミニクさんのこの発言に近所に住むコレットさんも同調して次のように語った。

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「夜、全部の鍵がちゃんとかかっているか確認します。うちは警報機をつけました。夜の一人歩きは不可能です。以前は独りでうちの裏で犬を散歩させたものですが。12年、15年前、ここに引っ越してきたときは不安などなかったんですが、今やおびえています。なぜって難民の中にはいい人もいますが、悪い人もいるからです。」

フランクさんも同じような意見を持っている。フランクさんはこの地区の住民で港湾夫として働いている。

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「隣りの息子さんは表で襲われたんです。丸太を切ったものを投げつけられて、もう少しで死ぬところでした。ここの中庭は通り抜けになっているのですが、毎晩警察のサイレンが鳴り響いています。市内で戦争が行われているんですよ!」

マリーさんはグラヴリン回答とムエト通りの交わる地点に住んでいる。マリーさんも隣近所の人も不安で安眠できないと語る。

「隣ではヤギ、うさぎ、ニワトリが盗まれました。毎日、無意識のレベルで常に恐怖を味わっています。真夜中、騒ぐ声が聞こえると窓の外を覗いて今います。不法移民らは私たちが彼らを見つめるからといって、喉をかききってやるというんですよ。」

フレディーさんはカレー市のハイパーマーケット「アシャン」に勤務。町の様子は深夜に特に不穏になると語る。

「深夜勤務の同僚たちの中には職場に来る途中で車の窓ガラスが割られ、ミラーが盗まれた人が何人もいます。こんなことが毎晩起きているんです。ものすごいストレスですよ。病院休暇をもらっている人もいます。」

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乗馬センター「ジャン=フランスア」のオーナー、グラシヤンさんは今やすっかり日常茶飯事となってしまった事態を話してくれた。

「乗馬センターの周囲には柵がありません。全部盗まれてしまったんです。羊、うさぎ、ニワトリ、建材も盗まれました。ある時から不法移民は攻撃的になりました。どうしてこんなに攻撃的なのか理解に苦しみます。そりゃ、あの人たちのこともとても可哀想です。こんな貧相な条件に人間をおいてはいけないですよ。こんな狭い場所にいろんな国の人を1万人も突っ込んでおくなんて、一緒に暮らせるはずがない。」

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オリヴィエさんが語ってくれたのはもっと深刻な事件だった。

「2週間ほど前、うちの敷地の裏で死体と数人の怪我人が見つかりました。斧でやられたんです。朝6時、兄と私は騒ぎを聞きつけて外に出ました。そしたら額に大きな傷を負った人がいて。全身血まみれでした。そこから50メートルの場所に死体が転がっていて、その近くにさらに2人の怪我人がいたんです。こんなこと、以前はなかったのに。」

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