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    ドクターヘリ

    ロシアの若手医師、日本のドクターヘリに乗ってみた

    © 写真: 日露青年交流センター
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    徳山 あすか
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    日露青年交流センターは、1月末から2月にかけて、筑波大学・新潟大学との共催で、ロシアの全国各地から集まった若手医師20名を日本に招聘した。一行は茨城県と新潟県の医療施設を訪問し、地域医療の現場で働く医療関係者と交流した。

    ロシアの国土は日本の45倍。日本でも医師の偏在が問題になって久しいが、ロシアはより広い地域を限られた人数でカバーしなければならないため、広域医療・遠隔地医療の必要性が非常に大きい。そこで、日本の中でも先進的な広域医療を行っている筑波大学と、遠隔地医療に力を入れており、ロシアの医大とも関係が深い新潟大学を中心に、訪問プログラムが組まれたのである。

    広域医療の助けとなるドクターヘリは、日本では救命救急の手段として活用されているが、ロシアではほとんど普及していない。もしこれが一般的になれば、今まではあきらめていたようなケースでも、人命を救うことができるかもしれない。一行はドクターヘリのコントロールタワーを訪問し、中に座ってみたり、パイロットや医師に話を聞いたりして、積極的な意見交換を行った。

    ドクターヘリ見学
    日露青年交流センター
    ドクターヘリ見学

    日露青年交流センターの渡邉修介事務局長は「人道面、特に医療体制の日露協力が進展することを期待しています。これまで日露は隣国であるにもかかわらず医師同士の交流はあまり多くありませんでした。今回、専門家同士の相互理解を深めることができたと思います。ロシアはソ連時代から物理・数学など基礎研究に強く、日本は応用分野に強いという特徴があります。日露は互いが互いの需要を満たせるような関係にあるのです」と話す。

    スプートニクは、本事業に参加したピラゴフ・ロシア国立研究医科大学リハビリテーション科のアンドレイ・スヴォロフ准教授に感想を聞いた。

    スヴォロフ氏「自分が何よりも興味があるリハビリテーション科も見学でき、非常に面白く必要な情報を得ることができました。日本の人口動態を計算に入れた上での日本の皆保険制度について知ることも、私にとって有益でした。そして救急医療体制も、ロシアと日本では相当違っています。日本ではいかに早く患者を病院へ搬送して、速やかに医療行為を行うかということが重要な課題になっています。私たちが訪れた病院の多くには救急科があって、その中でも重症な患者を担当する部門や、より軽症の患者を診る部門など、複数に分かれています。それでいて、高いレベルの医療を提供しているということに大変驚きました。ロシアでは診療科別に受け入れるのが一般的になっています。」

    アンドレイ・スヴォロフ氏
    © 写真: Andrey Suvorov
    アンドレイ・スヴォロフ氏

    日本訪問は初めてだというスヴォロフ氏。「日本は興味深く美しく、そして変わった国で、不思議な感覚を感じています。自然、食事、そして天気さえもが印象深い」と話す。帰国後は同僚の医師に貴重な体験を分かち合うつもりだ。

    浴衣を着てみた!
    © 写真: Andrey Suvorov
    浴衣を着てみた!
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    医療, 露日関係, 日本, ロシア
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