エカテリンブルグ国際産業見本市2017でのジャパン・ベネフィット

© 写真 : Vladislav Falshivomonetchikエカテリンブルグ
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日本は、ウラルの中心都市エカテリンブルグで7月10日から13日まで開かれる毎年恒例の国際産業見本市「インノプロム」にパートナー国として参加する。この見本市は2010年から行われ、今年ですでに8回目を数える。今回のテーマは「賢い生産。グローバル・アプローチ」だ。

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日本からの参加者らはすでに、出展物の配置やデザインを決めるため展示会場を訪れた。3月初めには、見本市への日本の参加準備をめぐり露日実務グループによる最初の会議も行われた。

日本側実務グループの代表者を務める、経済産業省の南亮(みなみりょう)欧州課長によれば、日本は見本市に、政財界の代表500人以上からなる大型代表団を送るほか、日本を代表する100を超える企業が「インノプロム」への参加を確認したとの事だ。

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一方ロシア側実務グループの代表者は、産業貿易省のゲオルギイ・カラマノフ次官で、彼は「今日、露日間のあらゆる形での対話が求められていることは明らかだ」と指摘し、次のように述べた-

「ロシアは日本を、戦略的パートナーと見ている。特にイノベーション開発やハイテクノロジーそして、経済の優先部門への相互投資水準の拡大といった領域でそうだ。現在ロシアでは、日本からの投資を受けて270もの会社が活動している。」

さて見本市での「パートナー国としてのステータス」というのは、一体何を意味しているのだろうか? スプートニク日本のリュドミラ・サーキャン記者は「インノプロム」パートナー諸国課の責任者、エレーナ・スヴォロワ課長に話を聞いた。彼女は、次のように説明している-

「パートナー国というステータスを得ると、参加のフォーマットが拡大されたものとなる。まず第一に、その国の展示品は、メイン・パビリオンに置かれることになる。その広さは4500平方メートルだ。そして開幕セレモニーには、パートナー国の代表団長は必ず出席し、ビジネス見本市の初日の7月10日には、露日ビジネス・フォーラムが開かれる。それ以外に、『インノプロム』では、およそ150のイベントが組織されるが、日本側のスピーカーやエキスパート、様々な企業の代表者達は、そうしたものの大部分に出席する意向である。さらに、他でもない日本側が組織するイベントもいくつかある。

そして三番目のフォーマットも指摘しておきたい。これは文化プログラムで、パートナー国は、その中で自分達の国の芸術を紹介する。『インノプロム』は、単なる達成した成果を示す見本市ではなく、多くの点で国際的な相互理解の場でもあり、その結果として日本を含め参加者の大部分は、何らかの二国間合意や契約に調印がなされるものと期待している。

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日本人にとってのウラジオストク:浦潮本願寺からスマートシティまで
ロシアと日本の指導部により、パートナーシップ拡大に向けた路線がとられた今、日本の会社は、ロシアの48を超える地域の発展に参加している。ロシアと関わりを持ちたいと望む日本企業の数は、実に様々な領域で徐々に増えている。さらに我々は、交渉の段階で、見本市に対する日本側の大きな関心や積極性を感じた。おまけにそれは、ロシアに代表部を持つ会社ばかりでなく、まだロシア市場に全く入っていない会社もそうだった。とりわけ『インノプロム』への参加に強い関心を表したのは、金属、エネルギー効率及び省エネ技術、そしてロボットなどの分野の企業の代表者だった。」

日本の電気機器メーカー FANUC(ファナック)は、今回「インノプロム」にすでに5回目の参加となる。FANUCは、CNC(コンピューター数値制御)装置や多関節ロボットを使った工作機械を持つ自動化された工場を建設し稼働させている最初の日本企業となった。現在、この会社の活動は、航空宇宙産業や自動車産業、電子機器、食品、医薬品、プラスチックおよびシートメタルの製造など幅広い分野にわたっている。同社は、そうした多くのものを「インノプロム2017」で紹介したいと考えている。FANUCが初めてロシアに進出したのは、2003年のことだった。この年彼らはモスクワに、CNC装置の販売と技術サービスに関する最初のオフィスを開いている。

 

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