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    米軍の航空母艦は去ったが、新・朝鮮戦争が起こる可能性は増すばかりだ

    米軍の航空母艦は去ったが、新・朝鮮戦争が起こる可能性は増すばかりだ

    © AP Photo/ Wong Maye-E
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    ドミトリー ヴェルホトゥロフ
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    朝鮮半島における、伝統的な春の緊張状態は終焉を迎えた。あるとき、軍事衝突が避けられないような雰囲気になったが、軍事演習がそのまま軍事行動になるということは起こらなかった。しかしこのことは、紛争の可能性が通り過ぎたということを意味しない。なぜなら全ての面で、戦争に向けて、以前のように準備がなされているからだ。

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    緊張状態が続いている原因は、北朝鮮が、様々な方向からの脅迫や圧力にもかかわらず、自国の姿勢を崩さないことに大いに起因している。そして北朝鮮は、緊張戦の最終ラウンドで、自身の優勢を感じながら勝利したと言ってもよい。

    まず第一に、米国は積極的行動に出ないことを選択した。本質的にトランプ米大統領は、北朝鮮に関する政策、つまりミサイル発射に対する制裁を特に変更していない。しかしこれは行き詰った政策である。なぜなら制裁は北朝鮮の武装解除には全くどんな効果ももたらさないからである。

    第二に、北朝鮮は真剣に、自身の戦闘能力の可能性を考慮することを強いている。日本は初めて、北朝鮮は新の脅威であるとみなし、ミサイル攻撃が起こったときのための演習まで行った。米国は、韓国における自国の軍を、来たりうる戦争の最初の瞬間に壊滅させられてしまわないよう、軍事境界線から遠くに移動させ始めた。

    第三に、北朝鮮は自国の核ミサイルの可能性を大いに広げている。最も大きい突破口となったのは、言うまでもなく、巨大なキャタピラーの上に搭載されている地上発射ミサイル「プリクソン2」だ。このタイプのミサイルの2回の発射実験は、アメリカや韓国の監視システムをもってしても、必要なタイミングで監視することも部類分けすることもできなかった。このことは、北朝鮮がミサイルで奇襲攻撃をすることができる、ということを示している。金正恩が、できるだけ早く「プリクソン2」型のミサイルを発射するよう指図していることを考慮すると、まもなく北朝鮮のそういった「可能性」というのは何十倍にもなるだろう。

    そして注目の話題となっているのは、米国の専門家たちによってすでにリアルな脅威であるとみなされている、大陸間弾道ミサイルである。もしこのタイプのミサイルが作られ実験が行われれば、どんな北朝鮮との闘争も、最も予期しない結果を生む可能性がある。

    しかし米国は明らかに、北朝鮮がそのタイプの武器製造を完了させるのを待つことはない。6月3日から6日まで日本海で行われた演習に、2隻のアメリカの航空母艦が参加したのは偶然ではない。アメリカのアナリストたちは、北朝鮮との戦争のためには、空軍は、最低でも3隻、このような母艦を必要とし、合計で270機までの戦闘機が必要だろうと予測している。まだそれは実現していないが、3隻目の空母「Nimitz」は近いうち、カール・ヴィンソンとロナルド・レーガンにとってかわるだろう。

    しかしながら無害を装った演習の中で、米軍人らは、具体的な軍事闘争計画の基礎におかれるだろう重要なデータを手に入れた。最近終了した、日本海軍も参加した演習において、おそらくは、日本における基地との相互連携が完成された。であるから、次に米軍の航空母艦が立ち寄れば、それは北朝鮮にとって決定的なことになるかもしれない。

    米国にはすでに、全面戦争を始める可能性があり、その多くは、米国指導部にどれほどの忍耐力があるかどうかにかかっている。契機となるのは大陸間弾道ミサイルの発射実験かもしれないし、他の任意の出来事かもしれない。ここに至るまでの経緯を考慮すれば、どんな偶然の事件も、新しい朝鮮戦争を、そしてもしかすると世界戦争にまで発展する出来事のきっかけになり得てしまう。

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    ミサイル, 米国, 北朝鮮
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