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    オットー・ワームビアさんの死は米国の北朝鮮観光の終わり【写真】

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    北朝鮮で17か月前に拘束された米国人のオットー・ワームビア氏の死は、安価で興味深い北朝鮮観光の危険性を再び露呈した。それは第一に、北朝鮮観光はそれが一時的で希望者によるものだとしても、西側の人間にとって馴染みのない体制の条件下で自由を拒否することになるからだ。

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    先にトランプ米大統領は「米国は北朝鮮の残虐な体制を再び非難する。なぜなら我々はその一番新たな犠牲者を悼んでいるからだ」と発表した。

    米国人大学生のオットー・ワームビアさん(22)は、平壌のホテルで宣伝ポスターを盗もうとした罪で2016年1月2日に逮捕され、15年の労働教化刑が言い渡された。北朝鮮当局は、ポスターを盗もうとした試みを「敵対行為」とみなした。

    ワームビアさんは北朝鮮で約15か月収監され、6月13日に昏睡状態で米国に帰国した。北朝鮮当局は、ワームビアさんを「人道的見地から」釈放したと発表した。

    シンシナティ大学医療センターの医師団は、ワームビアさんに対する身体的虐待の痕跡は見当たらないと発表したが、ワームビアさんがボツリヌス中毒症にかかり、睡眠薬を服用して昏睡状態に陥ったとする北朝鮮当局の説明は信じられないとした。

    ワームビアさんの家族は19日、ワームビアさんの悲劇的な死は、拘束時の「恐ろしく残酷な虐待」によって起こったと非難した。

    米国の数多くの旅行会社が、北朝鮮旅行の取り扱いを止めたと発表した。また先月、米国の共和党および民主党議員らは、米国人による観光を目的とした北朝鮮渡航を禁止する法案を提出した。なぜなら北朝鮮との緊迫した関係により、政治的理由で米国人が拘束される危険性があるからだ。

    トランプ大統領は就任以来、北朝鮮に対する圧力を強化する意向を何度も表している。トランプ大統領は、北朝鮮のほぼ全ての貿易額を占める中国に対し、北朝鮮経済へのサポートを拒否するよう呼びかけ、説得した。なぜならオバマ前政権の「戦略的忍耐」政策は、効果がなかったと考えられているからだ。

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    米国が、北朝鮮観光を手配する個人及び団体に対して再び制裁を発動する可能性も十分ある。なお、法的観点から見てそれは非常に困難であるものの、北朝鮮観光を手配する個人及び団体の多くは中国、英国、米国に拠点を置いている。

    一連の専門家らは、対北朝鮮制裁は機能しておらず、北朝鮮がさらに軍備増強と攻撃的な方向へ向かうよう挑発し、状況を悪化させているだけだとの見解を示している。複数の専門家らは、経済的な交流や文化交流の回復、協力などが制裁の代わりになる可能性があるとの見方を表している。一方で、ワームビアさんの北朝鮮旅行はこれらの関係確立の例であったものの、ワームビアさんの死が、それでなくても限界にまで緊迫した状況を緩和する助けにならないのは確かだ。

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