日本画家・近藤幸夫氏、ロシアで五感を働かせる作品を公開 【写真】

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7月8日、ハバロフスクで日本画家・近藤幸夫氏の個展が閉幕した。最終日には、視覚障害を抱える子供たちのためのマスタークラスが開かれた。近藤氏は、日本画の伝統的な技法を用いて作品をつくり出している。

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ハバロフスクの第2番寄宿学校の子供たちは、近藤先生指導の下、人生で初めて画家になることを試みた。子供たちは、鉛筆や通常の絵の具ではなく、マラカイト、金、水晶などの鉱物染料で絵を描いた。またその紙も、普通の紙ではなく、和紙が使用された。

寄宿学校の主任教師オリガ・レフチェンコ氏は、マスタークラスの意義について「子供は自分の感覚を通じて世界を知ります。マスタークラスはすべての子供たちの発達にとても有益です。ですが特に障害を抱える子供たちにとって、非常に有意義です」と語った。

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ハバロフスクには近藤氏の作品104点が運ばれた。だが美術館には全作品を一度に展示するスペースがなかった。そこで近藤氏は、実験を試みた。展覧会を第1部と第2部に分け、それぞれに概念を設けて開催した。2週間にわたって開かれた第1部では、広島と長崎への原爆投下、アフリカと中東の難民キャンプを訪れた時の印象をテーマにした作品が展示された。

第2部では、自然をテーマにした作品が披露された。第1部と第2部のコントラストは驚くほど大きく、訪れた人々はまるで違う画家の作品のような印象を受けたという。

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近藤氏の作品は、手で触ることができた。近藤氏自らが、それを求めた。近藤氏の各作品が独自の音色を奏でている。例えば、アフリカの難民キャンプが描かれた作品を手で触れると、文字通り砂漠の砂のざわめきが聞こえる。また「Tunami」と紹介された作品からは、荒波のような音が感じられる。近藤氏の作品は、まさに「五感を働かせる」。

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近藤氏は2012年から積極的に教育活動に取り組んでいる。近藤氏は、ロシアのファンダメンタルスタディ国際大学、英オックスフォード教育ネットワーク、米カリフォルニア大学から哲学名誉博士号を 授与されている。

近藤氏がロシアを訪れたのは今回が初めてではない。2016年にはサンクトペテルブルクとウラジオストクで展覧会が開かれた。SNS「フ・コンタクチェ」では、近藤氏のファンや追随者たちのグループもつくられた。そして今回、展覧会はハバロフスクを皮切りに、この後、モスクワ、サンクトペテルブルク、ノボシビルスク、ウラジオストクなどのロシアの都市を巡回する予定。

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