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    チェーホフ 日本にまでたどり着く

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    9月9日、北海道文学館で「《サハリン島》2017―アントン・チェーホフの遺産 」展がスタートする。1890年、当時すでに作家としての名声を得ていたチェーホフは、最果てのサハリン島までロシア全土を旅することを決意する。当時サハリンは強制労働の囚人らが送られる極地だった。1890年7月末から10月初めまでチェーホフはサハリン島を縦横に回る。サハリンでは文字通りすべてが彼を魅了した。気候から農業から地元の人々、そして少数民族の工芸、暮らし、風習、学校教育、監獄の収監条件から日本総領事館の仕事まで、チェーホフはあらゆることに興味を示している。サハリンへの旅行を終えた後、チェーホフは他の太平洋諸国へ、日本へと足を運びたいと気持ちにかられたが、ついにその願いを叶えることはならなかった。

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    今回、なぜチェーホフについての展覧会が秋に行われる運びとなったかについて、同文学館の職員、平 利弘氏はスプートニクからのインタビューに答えてくださった。

    スプートニク:この展覧会は「北海道文学館」創立の50周年に合わせて行われるのでしょうか?

    平 利弘氏:「50周年の記念事業にふさわしいものとして、北海道と隣り合うサハリンをテーマとして取り上げ、A.P.チェーホフの《サハリン島》を通してサハリンを見詰め直すこととしています。具体的な概要は次のとおりで、

    ・チェーホフがシベリアを経てサハリンに至る旅の道筋を絵画や地図などで紹介
    ・サハリン島で行った住民調査の概要を書籍のほか地図や写真で紹介
    ・ニブフなど先住民族の民俗資料や写真、映像資料で紹介
    ・現代サハリンの美術活動について絵画や画像データで紹介
    となっています。

    • 当館外観
      当館外観
    • サハリン、チェホフ
      サハリン、チェホフ
    • 工藤正廣 画《A.P.チェーホフ「シベリアから」挿画》
      工藤正廣 画《A.P.チェーホフ「シベリアから」挿画》
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    当館外観

    スプートニク:展示品は北海道文学館所蔵のものですか?

    平 利弘氏:「展覧会には、当館が所蔵する日本語文学の資料も並びますが、地域の大学や図書館、博物館から借用したチェーホフと同時代の写真や書籍、地図、先住民関係の民俗資料のほか、チェーホフがモスクワからサハリンに至るまでの旅を絵画化した資料、さらに現代サハリンの美術家の絵画も紹介します。

    スプートニク:サハリンの博物館と協力を行うことはありますか?

    平 利弘氏:「既に、ユジノサハリンスクにある『チェーホフ《サハリン島》文学記念博物館』とは協力関係を約する協定書を2017年5月に取り交わし、相互の支援関係を結んでいます。その成果のひとつして10月には、フィルソヴァ館長やステパネンコ学芸部門長のほか、サハリン州国立大学のイコンニコヴァ教授,民間研究者エレーナ・バチニナさんなどにも来館いただき、シンポジウムを開催します。 11月にもユジノサハリンスクの美術家のリュドミラ・アサビナさんにも来館いただき、お話ししてもらう予定です。

    北海道文学館の展覧会「《サハリン島》2017-アントン・チェーホフの遺産 」は11月19日まで。この間にレクチャーや文学者、チェーホフ研究者らを囲む会などが催される。 

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