自国の地図にクリミアをロシア領と記載した北朝鮮は何を思いついたのか?

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在北朝鮮ロシア大使館はフェイスブックに、北朝鮮で発刊された世界政治地図を掲載した。この地図ではクリミア半島がロシア連邦と同じ色で塗られており、ロシア領として記されている。一方、北朝鮮が、韓国領土が北朝鮮に属していると記載された同国の地図で誰かが真剣に地政学に取り組むと考えた可能性は低い。では北朝鮮のエリートたちは何を目的にクリミアに関してこのような行動を取ったのだろうか?

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ロシア政府付属財政大学・政治学部のゲヴォルグ・ミルザヤン准教授は、北朝鮮によるクリミア承認でロシアがいかなる「ボーナス」を受け取ることも、またこれがクリミア半島の運命にいかなる影響も与えないことを北朝鮮はよく認識しているとの見方を示している。同氏は、制裁圧力を受ける北朝鮮は、国際舞台における自国の非常に複雑な状況に立脚して自国の地図にクリミアをロシア領と記載したとの考えを表し、次のように語っている-

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「先に北朝鮮は米国、ロシア、中国、日本、韓国の5カ国の立場の間で様々な駆け引きを通して同じような状況から抜け出した。北朝鮮は一方の側、そして他方の側へと何らかの譲歩をし、エスカレーションのスパイラルから何とか抜け出した。そして今、すべての国が北朝鮮に反対の立場を取るという北朝鮮にとって最も不愉快なことが起こった。この5カ国すべてが北朝鮮は軍事的挑発を止めるべきだという考えで一致している。

一方で北朝鮮と対話を行う方法については、米国と日本、ロシアと中国の間でその理解に違いがある。だがこの状況の中で5カ国は核の現状を乱す北朝鮮が間違っているとの考えで一致している。どうやら北朝鮮は新たな関係悪化の波が押し寄せることを予測し、ロシアが喜ぶことをしようと決めたようだ。北朝鮮はその核・ミサイルプログラムの今後の行方に関する他の国々との対話でロシアを自国の側に引き入れるための戦略としてクリミアを使った。

金正恩 - Sputnik 日本
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だがいかなる場合においてもロシアがクリミアを用いた北朝鮮の罠にはまることはないだろう。なぜならロシアは北朝鮮の核・ミサイルプログラムには反対という非常に明確な立場を有しているからだ。北朝鮮の核・ミサイルプログラムは朝鮮半島情勢を悪化させており、韓国領内にミサイル防衛システムを展開するための根拠を米国に与えている。これはロシアにも中国にも必要ない。

しかし一方でロシア側は、北朝鮮の核・ミサイル問題を解決するためのあらゆる軍事的選択肢に反対している。なぜならこれは将来的にさらに大きな問題を引き起こすことになるからだ。ロシアは対話による解決を支持しており、北朝鮮が公に米国との直接交渉に同意することを願っている。事実上、北朝鮮はそのような交渉を行う用意がある。しかし、北朝鮮はその時期を非常に明確に強調する必要がある。一方で問題は、まだ米国の用意が整っていないことだ」。

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北朝鮮のミサイル発射は、民間機の飛行を脅かしている ICAO
しかしミルザヤン氏は、ロシアは状況が変わることに期待していると考えている。

先に国連総会は、クリミアでの住民投票を無効とする勧告的性格を有する決議を採択した。なお決議には11カ国が反対し、中国、インド、ブラジル、エジプトを含む58カ国が棄権、さらに24カ国が決議に参加しなかった。

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