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    ロシアのアンサンブル「テレム・カルテット」

    ロシアのアンサンブル「テレム・カルテット」来日公演 日本のためのサプライズプログラムも

    © 写真: Terem Quartet
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    リュドミラ サーキャン
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    ロシア・サンクトペテルブルク出身の音楽アンサンブル「テレム・カルテット」が11月15日より大規模な日本公演を開始する。公演地は、東京、栃木、埼玉、神奈川、茨城の関東地方の他、長野、愛知、富山も回ることになっている。東京での公演は12月1日に文京シビックホールで開催予定。

    スプートニク日本

    「テレム・カルテット」は1986年11月26日に国立レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)音楽院の民族楽器講座に在籍する学生らが結成したアンサンブル。この日に最初の演奏会がレニングラード市内で開かれた。演奏会終了後、観客総立ちによる拍手喝采のおかげで暫く舞台を去ることができなかったメンバーは、自分たちが選択した方向性が間違っていなかったことを理解できたという。以降、11月26日は「テレム・カルテット」の結成記念日とされている。

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    ロシアのアンサンブル「テレム・カルテット」

    このアンサンブルのスタイルは「クロスオーバー」、つまり様々な音楽ジャンルを混合させた形態だ。メンバーが演奏に用いる楽器は、ロシア民族楽器である弦楽器の小ドムラやアルト・ドムラ、ボタン式アコーディオンのバヤン、そしてコントラバスの4種。これらの楽器を駆使して、クラシックから民族音楽、ジャズやフォーク・ロックに至る分野を扱い、それぞれの境界の壁を超える。

    音楽のジャンルを超越した奏者たちのリーダーを務めるアンドレイ・コンスタンチノフ氏は、東西あらゆる文化の長所を取り入れていると説明する。

    アンサンブルの名称にもなっている"テレム"とは、古代ロシアの高楼という意味で、かつてその下には世界中の様々な音楽が集まったものでした。つまり"テレム"という名称そのものが自分たちの活動姿勢を示しています。私たちは民族音楽を元に現代音楽を演奏したいと考えています。民族音楽を基盤とするのは、この音楽をわかりやすく、その言葉通り民族的なものとし、観客の皆さんと演奏者である自分たち自身も心を動かされるような音楽にしたいと考えているからです

    訪日公演への出発前日、「スプートニク」の取材に応じたコンスタンチノフ氏は、日本の観客には特別な曲目を用意しているとも明かす。

    来日は初めてではありませんし、チーム全員が日本のことが好きです。音楽にとても敏感で深く感じ入ることができる日本人は、感受性に富み、演奏の手応えを感じさせてくれる特別な聴衆です。このような人々には、子供と接するかのように率直かつ誠意を込めて応じる必要があるでしょう。つまり私たち自身を偽ることなく、ありのままをお見せするのです。なおコンサートでは日本人アーティストも何名か共演してくださる予定です。友人の著名なアコーディオン奏者の小林 靖宏さんも必ず来てくださるでしょう。しかも今年の私たちのアンサンブル結成記念日(11月26日)はちょうど来日期間中となり、この日は一日中お祝いをする予定で、小林さんも駆けつけると約束してくれました。来日公演にあたっては特別なプログラムを用意しており、日本の皆様にはサプライズともなるでしょう。この他にも子供向けコンサートや日本在住ロシア人のためのコンサートも開催されます。日本など海外公演の回数はもはや数え切れません。音楽とはどの大陸や地域でも理解される普遍的な言語ですから。ですが、音楽的な才能や音楽にどれほどの魂を打ち込むのかとなると、それは別の話です。私たちに関して言えば、演奏に余すことなく全てを注ぎ込んでいます。観客もそれを感じ取ってくれます。これは心から心に伝わる感情で、特に日本ではその接点が早い段階で生まれるのです

    結成より31年が経過した「テレム・カルテット」がこれまでに行なったコンサート回数は3000を越える。ロシア国内の格式ある演奏会に一度ならず出演し、バチカン市国ではローマ法王とマザー・テレサの前で、ロンドンのセント・ジェームズ宮殿でもチャールズ皇太子にそれぞれ演奏を披露。この他、ペテルブルクで開催されたG8首脳会議や、バルセロナ、ロンドン、バンクーバー、ソチの各オリンピックでも演奏経験がある。

    日本公演での曲目には、ロシアの民族音楽やソ連時代の歌、クラシックやオリジナル曲が含まれている。来場する観客には、「テレム・カルテット」奏者らの驚嘆すべき音楽と高いプロ意識、そして彼らとの対話的交流も待ち受けていることだろう。

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    音楽, 露日関係, 文化, 日本, ロシア
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