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    米国のマスコミ制限はどこまでいくのか?

    米国のマスコミ制限はどこまでいくのか?

    © Sputnik/ Vladimir Astapkovich
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    グーグル社はニュース配信においてテレビ局RT(ロシア・トゥデイ)と通信社Sputnikのランキングを下げる意向だ。グーグル社の親会社であるAlphabet社のエリック・シュミット会長が、ハリファックスで行われた安全保障問題フォーラムで語った。

    スプートニク日本

    シュミット氏によると、グーグル社はこの措置により「偽情報の拡散」に抵抗したい考えだ。グーグル社はニュースサイトの評価システムに取り組んでおり、このシステム内のランキングに従ってニュース配信が行われる。シュミット氏は、この政策はまずRTとSputnikに適用されると強調した。

    これに先立ち、米法務省はRT Americaを「外国エージェント」のリストに掲載した。一方で、英BBCや中国CCTV、フランスのテレビ局France 24、ドイツのラジオ局Deutsche Welleといった諸外国の国営メディアは「外国エージェント」として登録されていない。

    この状況について、米国上院の元職員でロシアでの勤務経験をもつ外交官のジム・ジャトラス(Jim Jatras)氏がスプートニクに対してコメントを寄せた。

    これは米国の報道の自由にとって悪しき前例だと思いますか?

    これは今後さらに悪化する事象の始まりに過ぎないと思っています。私がひとりの米国人として心配しているのは報道の自由だけではありません。ロシアであれ、米国であれ、ドイツであれ、どこであれ、国家が自国のコンテンツを外国に持ち込む自由や権利を持っているのかどうかは分かりません。しかし、私は米国人として、自分は情報に対する権利を持っているはずだと信じています。彼らはそれを妨害しようとしているのです。その目的はRTやロシア政府への嫌がらせというよりは、米国人の穢れなき耳と目と知性を「保護」するための行動なのです。

    これがいわゆるロシアゲートの捜査と関係していると考えるのは正当でしょうか?

    それは完全なるフィクションであり、政治的弾圧です・・・ 私は、トランプ氏が大統領選挙中にモスクワとの関係改善を望んだ一方で、米国の権力者層にはそれを阻止するためなら何でもするという人がとても多いことに大きく関係しているのではないかと思います。
    トランプ氏はロシアに回帰し続けています。彼は誠実にそれをやっているのだと思いますが、同時に、彼は追い込まれているのだとも思います。ときどき、トランプ大統領の中には小さなトランプ大統領候補がいて、外に出てこようとして戦っているように感じます。今のところ、その戦いは成功していませんが、それは彼自身の責任でもあります。彼は明らかに、国家安全保障チームを指導するのに適さない人を数多く選んだのです。

    テロリズム諜報研究センター(Center for Terrorism and Intelligence Studies)の分析官で研究員のゴードン・ハーン(Gordon Hahn)氏はグーグル社の一件にコメントし、今、世界は情報戦争を伴う冷戦に再び陥っており、双方ともが他方からの社会に対する影響力を縮小しようと試み、プロパガンダを行っていると述べた。

    グーグル社は将来的にRTとSputnikだけではなく、他のメディアにもこの措置を適用すると思いますか?

    おそらく、そうなっていくでしょう。ロシアや中国の他の機関に制裁を適用しない理由がありません。状況がどうしようもなく悪化すれば、共和党の穏健派のサイトや、超過激主義的な米国ナショナリズムのサイト、保守派のサイトのランキングさえも下げ始めるでしょう。そうしない理由がありません。ズルズルと悪化しかねない危険な展開です。

    私は、全員に発言の機会を与え、見る人が取捨選択できるようにすべきだと思います。しかし、人々には取捨選択する時間がないため、客観的で誠実なジャーナリストが必要なのですが、そうしたジャーナリストはもういません。

    我が国のジャーナリズムはチームAとチームBのプレーヤーに分かれています。ですから、メディア空間全体が2つのチームに分断されているのです。真実に辿り着くのは極めて困難です。多くの場合、双方ともに真実は少ししか語らず、それは露米関係についても同様です。味見をして、不要なものを排除し、バランスの取れた真実を提供してくれるような誠実なマスコミはありません。私たちは社会を両極化させているのであり、これは内戦もしくは世界大戦へ導くものでしかありません。

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    露米関係, 米国, ロシア
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