11:49 2018年11月18日
モスクワのボリショイ劇場

ロシアと日本は2018年を2度祝う

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ロシアと日本の人々は来年2018年を2度祝うことができる。1度目は全世界と一緒に1月1日の元旦。2度目はモスクワのボリショイ劇場で露日交流年の開会式が行われる5月26日だ。交流年のプログラムには多岐にわたる活動分野の行事が300件以上含まれている。

スプートニク日本

通信社スプートニクのインタビューで、ミハイル・シュビトコイ露大統領文化特別代理が、露日交流年が持つ意味について自身の見解を語った-

大規模で完全な交流年とは、1つの国が別の国でこの歴史的な一区切りの時期に政治、経済から文化、教育、科学までその国の生活の全体像を紹介することです。ロシアと日本にとって2018年はこのような年になります。これは政治的なジェスチャーではなく、将来を考えたものです。現在の国際社会の問題とは何か?それは信頼の欠如です。交流年は信頼の雰囲気をつくり出し、両国の親交に刺激を与えます。私は、信頼のような目に見えないものは、二国間関係を改善する上で非常に重要なツールであると考えています。」

露日交流年では文化プログラムが最も充実したものとなるのは明白だ。芸術学者でモスクワにあるプーシキン美術館の主任研究員のアイヌーラ・ユスポワ氏は、次のように語っている-

「日本は、プーシキン美術館の長年の文化パートナーです。日本の最初の展覧会の一つは1960年代にプーシキン美術館で開かれました。それ以来、『交換展覧会』は定期的に開催され、両国で成功を収めています。2018年には4月から6月まで東京都美術館で、その後は7月から10月まで 国立国際美術館 (大阪)でプーシキン美術館が所蔵するフランス絵画の展覧会が開かれます。17世紀から20世紀のフランスの画家たちの作品65点です。なお日本で展示されるコレクションの3分の1は、印象派の作品です。そして9月には今度は日本がモスクワで江戸時代の文化をテーマとした展覧会を一度に2つ開催します。ロシアでよく知られ、愛されている浮世絵だけでなく、あまり有名ではない流派の作品も紹介されます。これらは非常に貴重な作品であり、日本国外に一度も持ち出されたことのない作品も含まれています。これらの作品を見ることは大きな幸せです。そして私たちの日本のパートナーたちがこれほどの短期間で私たちと一緒にこのような高い文化的価値の展覧会の開催に同意したことは、彼らが交流年をそれほど重要だと考えていることを物語っています。」

露日交流年には、ロシアの首都モスクワと日本の首都・東京だけでなく、両国の別の地域や小さな町も参加する。これも重要なことだ。展覧会、プレゼンテーション、マスタークラス、アーティストを招いての交流会、スポーツの親善試合、学校での公開授業などが計画されている。このような異文化協働プロジェクトの一つは、すでに準備段階にある。参加しているのはモスクワ・グベルンスキー劇場と愛媛県の「坊ちゃん」劇場だ。これは一般的な「交換公演」ではなく、録画した演目をロシアと日本で上映するというものだ。11月、日本側は2018年に日本で上映するためのゴーゴリの「狂人日記」をモチーフにした芝居「知性の睡眠」の撮影に着手した。グベルンスキー劇場の芸術監督で同演目の舞台監督のセルゲイ・ベズルコフ氏は、次のように述べている-

この芝居で最も大切なのは、ゴーゴリにとって重要なテーマである『小さな人間』、そしてこの大きく複雑な世界におけるこの『小さな人間』の立場です。このテーマは国際的なものであり、ロシアだけでなく日本でも観客の心にも訴えかけるのではないかと思っています。ですが最も重要なのは、このプロジェクトが日本とロシアの観客の親交を促進することです。政治に関係ない芸術は、常に人々を結び付けてきました。そしてこれからも人々を結びつけるはずです。

なお同プロジェクトならではの魅力は、撮影と上映が非常に解析度の高い8Kで行われ、舞台効果を完全に伝えることを保証する点にある。このような機材はロシアにも欧州にもまだ存在しない。

文化や、軍事分野を含むその他の行事の大部分は、日本人とロシア人が互いの理解を深めるのを助けることを目的としている。日本の上月豊久駐ロシア大使も、リア・ノーボスチ通信のインタビューで、これが交流年の重要な課題の一つであると語っている。

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文化, 露日関係, ボリショイ劇場, 日本, ロシア
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