20:44 2018年06月25日
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【2017年後半の話題まとめ】欧州の一連のテロ、イスラム国との戦いに勝利、天皇陛下退位日決定など

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2017年の話題を総括 (23)
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去り行く2017年は、中東におけるテロの戦いに急転換が起きた年となった。イスラム国(IS)がシリアとイラクの一部を支配していたが、それらの地域には攻撃が加えられ、年末にかけてはシリア・イラクにおけるイスラム国との戦いに勝利したと言ってもよい状況になった。国際政治の鍵となる話題をスプートニクとともに振り返ってみよう。

スプートニク日本

7月2日、コンフェデ杯決勝戦

6月17日から7月2日にかけてロシアは初めてコンフェデレーションズ・カップの開催地になった。これは伝統的にW杯の前年に行なわれることになっており、一種の予行演習のようなものである。試合はモスクワ、サンクトペテルブルク、カザン、ソチの4都市で行なわれた。優勝はFIFAランキング1位のドイツだった。サッカーW杯ロシア大会は2018年の夏、ロシアの11の都市で行なわれる。

2017年の主な軍事ニュース
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8月17日、バルセロナで車が歩道に突っ込み暴走テロ

バルセロナのメインの歩道、ランブラス通りに、ミニバンが突っ込んだ。犯人は逃走。数時間後に同じ車が、バルセロナから120キロ離れたカンブリスで同様のテロを起こした。犯人は逮捕された。公式情報によると15人が死亡し130人が怪我をした。

8月31日、ロシアと米国の関係悪化

トランプ大統領就任時には露米関係の正常化・改善が期待されていたが、2017年にそれが起こることはなかった。米国はサンフランシスコにおけるロシア領事館とワシントン・ニューヨークにあるロシアの通商代表部を閉鎖した。これと時を同じくし、ロシアは在ロシアの米国人外交官を755人減らした。この原因は、対ロシア制裁の拡大である。

9月、メキシコにおける一連の地震

メキシコで2回、大規模な地震が起きた。9月7日の地震では100人以上が犠牲になり、19日の地震では国中で369人の犠牲者が出た。そのうい228人は首都で被災し亡くなった。メキシコ大統領は、復興のために欠かせない資金は、25億ドルにものぼるだろうと試算している。

日露首脳会談
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9月25日、イラク北部のクルド自治区の独立を問う投票が実施

イラクにおけるクルド自治区の独立を問う投票が行なわれ、93%のクルド人が独立賛成に票を投じた。イラク政府は住民投票は違法だとしている。クルド人は自分たちの国家をもたない民族としては最大の民族であり、イラク、イラン、トルコ、シリアなどにまたがって住んでいる。

9月27日、ロシアは最後の化学兵器の在庫を処分

ロシアのウドムルト共和国で、ロシアの最後の化学兵器が処分された。この様子をテレビ会議システムで見守っていたプーチン大統領は、これは歴史的瞬間だと話した。また大統領は、他国がロシアの後に続いて化学兵器を廃棄するよう期待を示した。

10月1日、ラスベガスで銃乱射

男が音楽フェスティバルの会場へ向け、ラスベガスのあるホテルから銃撃を行なった。犯人はスティーブン・ペドックという大金持ちで、家族の話によれば不動産投資に失敗したということだった。銃撃のせいで59人が亡くなり、527人が怪我をした。ぺドックは自殺した。

北朝鮮
© REUTERS / Han Jong-Chan/Yonhap
10月1日、カタルーニャ州の独立を問う住民投票実施

スペイン中央政府はカタルーニャ州の独立を問う住民投票の結果を認めず、カルレス・プチデモン自治州政府首相を解任した。カタルーニャ州の20人の政治家は刑事罰に問われた。あちこちでプチデモン氏と彼の仲間を擁護する集会・大規模デモが行なわれた。12月21日に行なわれたカタルーニャ州議会選挙では、135議席のうち70議席を独立支持派が取り、またもや独立支持派が圧倒的多数を確保した。

10月18日から24日まで、中国共産党の第19回党大会開催

党大会では新経済改革プランと今後5年間の中国の発展計画を決定した。習近平国家主席はこの5年間を総括した演説の中で、新しい国際関係のモデルを、相互信頼、公正、相互に利益のある協力という基本方針にのっとって創設していくというミッションを明らかにした。

10月22日、安倍首相率いる自民党、衆院選で勝利

2017年の春、安倍首相の妻が森友学園をめぐる騒動にかかわっているとして、大きなスキャンダルとなっていた。昭恵夫人は2度、森友学園の運営する幼稚園を訪れた。その幼稚園では安倍首相が崇拝の対象になっていたのである。このスキャンダルにより安倍政権の支持率は危うくなった。しかし衆院選で安倍首相率いる自民党は、過半数を獲得した。安倍連立政権が勝利したことは、平和憲法の改正を含む安倍氏の政策が継続されるということであり、北朝鮮への圧力を強化し、ロシアへの「注意深い」接近がなされるということでもある。

今年の漢字は「北」
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10月31日、ニューヨーク中心部でテロ

ニューヨーク・マンハッタンでトラックが自転車専用路を暴走し、歩行者や自転車をなぎたおし、スクールバスに激突した。8人が死亡し、12人が怪我をした。運転手は生きて捕えられ、終身刑か死刑が課されることになる。

10月5日、オフショア取引を示すパラダイス文書の公開

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)がパラダイス文書を公開。この中にはカナダの首相、アメリカのトランプ政権の関係者、英国王室の関係者を含む120人の政治家の名前があった。流出した文書は約1340万件にものぼる。

11月5日、サウジアラビアの汚職捜査

汚職・収賄対策で約40人の影響力のある人物が逮捕された。その中には王室のメンバー、大臣、軍人、企業家が含まれていた。捜査によれば汚職の結果、1兆ドル超ものカネが着服されていた。12月25日現在、20名が釈放された。

11月10日〜11日、プーチン・トランプ両大統領がベトナムのAPECで接触

APECの中心議題は、TPPから離脱した米国の通商政策だった。参加国はWTOに協力することで一致した。ダナンではプーチン氏とトランプ氏の第二回個別会談が行われるのではないかと言われていたが、実現しなかった。二人の会話は立ち話程度で、事前に両国の専門家たちによって用意されていたシリアに関する共同文書を承認するにとどまった。両首脳が初めて個別会談したのは、ドイツ・ハンブルクにおけるG20サミットであり、会談は2時間20分にも及んでいた。

11月12日、イラン・イラク国境で地震

マグニチュード7.2の地震がイラン・イラク国境で起き、揺れはクウェート、アラブ首長国連邦、イスラエルでも感じられた。この地震により620人が亡くなった。

11月15日、アルゼンチンの潜水艦事故

アルゼンチンの潜水艦「サンファン」が11月15日に消息を絶った。乗組員は、最後の連絡で、事故にあったと知らせてきた。船内には同国初の女性潜水士を含む44人がおり、ロシアの救助隊を含むチームが捜索を続けている。

11月22日、オペラ歌手のドミトリー・ホロストフスキー氏が死去

著名なオペラ歌手、ドミトリー・ホロストフスキー氏がロンドンで亡くなった。55歳だった。彼の名声はロシアだけでなく世界に轟き、世界中の有名な劇場、イギリスのロイヤル・コヴェントガーデンや、アメリカのメトロポリタン劇場、パリのスカラ座などで公演していた。

11月24日、エジプトのイスラム寺院で爆発

金曜日の礼拝の最中、シナイ半島北部の大寺院「エル・ロウダ」でテロが起きた。テロ犯らは爆弾を爆発させ人々を撃ち、逃走を試みた。またテロリストらは、救急車が到着した時、怪我人を搬送させるのと邪魔しようとして火を放った。305人が死亡し128人が怪我をした。犯人はいまだ捕まっていない。

11月24日、ジンバブエのクーデター

11月中旬からジンバブエでは政変が起きており、ムガベ大統領は退陣せざるをえなくなった。ムガベ氏は37年間大統領の座にあり、彼の改革はジンバブエの経済状態を大きく損なった。次期大統領選は2018年の8月に予定されている。それまで前副大統領のムナンガクワ氏が大統領を務める。

11月25日 プーチン大統領、メディア・外国エージェント法案に署名

プーチン大統領はメディアに対する外国エージェントの地位に関する法案に署名した。これに先立ち、上下院が同法案を採択。外国エージェントに指定されたメディアは特別な登録簿に登録し、適当な方法で自らの掲載物にラベルを付ける必要がある。同法は、米国でRTアメリカが外国の代理人として登録するよう要求され、ロシアメディアへのその他の抑圧が加えられたことに対抗するため強いられた対抗策となった。

11月30日 北朝鮮が弾道ミサイル「火星15」を発射

北朝鮮の国営・朝鮮中央テレビは初めて、大陸間弾道ミサイル「火星15」発射の様子を放送。同ミサイルは1万3000キロ飛行することができる。北朝鮮はこれまでにも数度、前世代の核兵器の実験や、威力約50キロトンの水爆実験を強行。この威力は1945年、広島に投下された原爆の2.5倍から3倍の威力を持つ。北朝鮮は4月から定期的に弾道ミサイルの発射実験を実施。これは北朝鮮と米国の関係悪化ないし朝鮮半島の情勢緊迫化を招いた。国連安全保障理事会は北朝鮮の実験を受けて1年間で2度、北朝鮮への追加制裁決議を採択した。しかし、北朝鮮はミサイル開発計画を放棄する意向を見せない。

11月5日 ロシア代表、五輪参加禁止が決定

国際オリンピック委員会(IOC)がロシア五輪委員会の資格を停止した。つまり、ロシアのスポーツ選手は中立選手としてのみ2018年平昌冬季五輪に参加可能。中立選手は自国のいかなるシンボルの使用も認められない。

12月6日 トランプ大統領、エルサレムをイスラエルの首都に認定

トランプ米大統領はエルサレムをイスラエルの首都に認定する声明を出した。中東諸国とパレスチナはこれに大きく反発。抗議の波が世界中に広がった。西側諸国の首脳もこれを支持せず、唯一これを支援する国は、イスラエルのみである。

12月9日 イラク、ダーイシュからの全土解放に成功

イラクのアバディ首相は過激派組織「ダーイシュ」(イスラム国、IS)に対する勝利を宣言。ダーイシュに対する大規模な戦闘は2017年、モスルやハウィジャ、イラク西部の諸地域で行われた。一部の町をめぐる戦いは数ヶ月に渡ったが、イラク軍は勝利を収めた。

12月1日 天皇陛下の退位日が発表

天皇陛下は2019年4月30日に退位し、5月1日からは皇太子殿下(1960年生)が新たな天皇となる。2016年8月、天皇陛下は高齢で公務を果たすことが難しいとして退位の意向を示唆する「お言葉」を発表。しかし、天皇陛下の生前退位に関する規定がなかったため、例外措置が取られた。2017年夏、200年ぶりに生前退位を可能にする特別法が成立した。天皇陛下は世界で唯一の皇帝であり、現存する世界最古の皇室の代表でもある。新たな天皇陛下の即位とともに新たな元号が用いられる。

12月11日 ロシア空軍のシリアでの作戦終了

プーチン大統領は、シリアからロシア軍を撤退させる命令を出した。ロシア航空宇宙軍の作戦は2015年から続いた。ロシアの支援のおかげで、シリア政府は同国全土を過激派組織「ダーイシュ」(イスラム国、IS)から完全に解放することに成功した。

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