21:40 2018年06月24日
トランプ大統領

トランプは自分が天才だと信じたのか?

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トランプ大統領はツイッターで、自身が天才だと宣言した。

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「『非常に』成功したビジネスマンからトップテレビスター、そして(初の試みで)米大統領に進んだ。賢いのではなくて天才だと思う。しかも非常に精神的に安定した天才だ!」

​トランプ氏の宣言は、米ジャーナリストであるマイケル・ウォルフ氏が書いたトランプ政権暴露本の発売に反応したもの。英スカイニュースによると、本は数時間で完売。

「炎と怒り:トランプのホワイトハウスの内部」
© REUTERS / Shannon Stapleton
「炎と怒り:トランプのホワイトハウスの内部」

ウォルフ氏はトランプ大統領と長い付き合いで、トランプ氏のテレビプロジェクトに参加し、出版された本についても話し合ったが、その時点でトランプ氏はウォルフ氏の意図に特に関心を示さなかった。ウォルフ氏は数カ月間、ホワイトハウスへアクセスでき、大統領の本部に出入りする人々と接触。この間、ウォルフ氏は約200回のインタビューを行い、それが本の基礎になった。

トランプ大統領「私は天才」
© REUTERS / Carlos Barria
本は最大限にセンセーショナルに仕上がっている。同著では、トランプ陣営が大統領選挙における勝利を見込んですらおらず、結果に驚愕したと書かれている。さらに、ホワイトハウスがシステム化されていない混沌とした組織で、どれが機密情報か否かを職員が知らないといった主張や、トランプ氏が米憲法の原文に精通していないといった暴露、非公式の意見の交換の場でトランプ氏が極めて軽蔑的に評されていると指摘する。ウォルフ氏は2017年1月から8月にかけてトランプ氏の主席戦略官として活動したスティーブン・バノン氏を頻繁に参照する。

本によると、バノン氏は、トランプ氏の長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏や娘婿のクシュナー氏が大統領選挙中にロシア人の弁護士ナタリア・ベセリニツカヤ氏と面会していたことを「裏切り行為」だと非難したという。ベセリニツカヤ氏はヒラリー・クリントン氏に不利になる情報を提案したということだ。トランプ大統領は本の一部を公開し、活発な捜査を1年続けた結果、ロシア疑惑は米国民の完全な欺瞞だったと証明されたと述べた上で、バノン氏はホワイトハウスに全く影響力を持っておらず、解任後のバノン氏は「正気を失った」と非難した。

最初にトランプ大統領を「天才」と呼んだのは米国のメディア批評家ライオネル氏だ。ライオネル氏は2017年1月の大統領就任スピーチの後、「トランプ氏は天才だ。彼は最もプロフェッショナルで最良の共和党員16名、ヒラリー・クリントン氏、バーニー・サンダース氏そしてメディアに打ち勝った」と述べた。

ライオネル氏によると、トランプ氏は多くの問題解決に異彩を放つアプローチを取ったおかげで成功を収めた。しかしトランプ氏の明らかな非凡さは、2016年12月に米国の心理療法の教授3人が、トランプ氏を精神鑑定にかけるよう強く主張する事態に繋がった。高い自己評価、衝動性、侮辱や批判への過敏性などの問題が懸念されたのだ。著名な心理セラピストのジョン・ガートナー氏はこれを「悪性ナルシシズム」と呼んだ。

最も強力なものは、トランプ氏が空想と現実を区別できないという主張だった。こうした措置がどのようなもので、それに法的根拠があるのか述べることは難しいが、この主張は米国社会に反響を呼んだ。作家のスティーブン・キング氏は2017年5月4日、「この男が核のボタンの上に指を置くということは、私が書いたどんなホラーより恐ろしい」とツイートした。

ナルシシズムは時代の徴や「ポストモダンの精神」になりつつあるとして、ロシア科学アカデミー哲学研究所イデオロギープロセス分析センターのアレクサンドル・ルブツォフ所長は「米国では様々な社会階層でナルシシズムの流行が見られる。そのため、ナルシストはナルシストを選ぶのだ」と主張した。

『炎と怒り』は米国で大ヒットしたが、すでに否定的なレビューが現れている。英国のブレア元首相とケイティー・ウォルシュ元次席補佐官が本の内容を否定。さらに、ウォルフ氏の主張の一部は真実味がない。例えば、トランプ氏が一緒にゴルフをプレーしたことのあるジョン・ベイナー前連邦下院議長を知らなかったというものだ。トランプ氏は本の結論にコメントし、本を嘘八百と捏造だと呼んだ。

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文学, ドナルド・トランプ, 米国
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