01:17 2019年05月21日
放射性廃棄物

露日、放射性廃棄物からの環境保護を希望

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放射性廃棄物の無害化のための革新的技術は、現代の原子力エネルギーの最重要問題の一つである。国営企業「ロスアトム」及び傘下の一連の組織と、日本原子力研究開発機構(JAEA)代表らとの間で3月に行われた協議のテーマはこのようなものだった。この協議は、放射性廃棄物の危険低減を目的とした最先端技術の分野での協力に関し、2017年9月にウラジオストクの東方経済フォーラムで露日によって調印されたメモランダム実現の一環として開かれているものだ。

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ロスアトムの対外貿易企業「テフスナブエクスポルト」の発表では、「協議の中で双方は、高速炉と臨界実験装置におけるマイナーアクチノイドの核変換に関する実験結果の交換実現のための実際的な措置を合意した」と述べられている。

マイナーアクチノイドとはいったい何だろうか。これは、稼働している原子炉の燃料の中に蓄積する、アメリシウム、キュリウム、ネプツニウムの寿命の長い放射性同位体のことである。まさにこれらが、使用済み核燃料の再処理の廃棄物を高レベル放射性廃棄物にするのだ。そのため、その無害化の産業技術の開発が、原子力エネルギーの専門家らにとって最重要課題の一つとなっている。今日、放射性廃棄物無害化の効果的な手法と考えられているのが、最も危険な放射性核種の高速中性子炉における、あるいは加速装置を使った核変換である。

日本では、マイナーアクチノイドの核変換に関する実験は高速増殖炉「常陽」と臨界実験装置で行われてきた。日本は2014年から、茨城県東海村にある「大強度陽子加速器施設(J-PARC)」で、高レベル放射性廃棄物に含まれる放射性物質の半減期短縮に関する実験設備の開発に着手している。

マイナーアクチノイドの無害化技術の開発には、既に数年間、ロスアトムの各支社も携わっている。テフスナブエクスポルトのセルゲイ・ポナマレフ社会関係担当顧問が、「スプートニク」とのインタビューで詳細を語った。「ロシアでは、マイナーアクチノイドの核変換に関する実験は、国営企業『ロスアトム』の複数の科学研究所で行われている。ディミトロフグラードにある原子炉研究所、オブニンスクにある物理エネルギー研究所、モスクワにある無機素材高度技術研究所、そしてトムスク州にあるシベリア化学コンビナートだ。高レベルの放射性をもつ廃棄物は、原発や研究炉、原子力砕氷船のエンジン設備、そして医療用アイソトープの製造設備の使用済み核燃料の再処理後に形成される。現在、使用済み核燃料からマイナーアクチノイドを抽出し、局地化し、高速中性子の流れの中で核変換することに関連する研究開発が行われている。この方法によって、マイナーアクチノイドの半減期が著しく短縮される可能性がある。この際、高レベル放射性廃棄物そのものが中レベル放射性廃棄物の等級に移行する可能性がある。このテーマに関する日本との協力は、一貫して進展している。研究開発の成果の交換に双方の関心がある。だが、ロシア側はこの分野での協力拡大を歓迎しており、マイナーアクチノイドの核変換に関する新たな研究開発の共同実施を提案する用意がある」。

ロスアトムの将来性のある分野の一つが、第4世代原子炉、即ち、将来事実上の無限性を獲得する可能性がある核燃料サイクルの完成を保障して、使用済み核燃料を原料の源として利用することを可能にする高速炉の開発である。東南アジア諸国にとって原子力エネルギーがますます魅力的な選択になり、今のところ原発を日本が完全には断念しようとしていない今日、原子力エネルギーにおける肯定的な経験も否定的な経験も持つ露日の、放射性廃棄物をより放射性の少ないものに、つまり環境にとってより安全なものにする協力は、かなり重要な意義を有しているのである。

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原子力, 環境, 露日関係, 日本, ロシア
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