19:51 2020年02月23日
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南北朝鮮は4月末に首脳会談を実施することで合意した。南北首脳会談は2007年以来となる。3月末に北朝鮮の平壌を訪れた韓国の高官級代表団は、北朝鮮の指導者・金正恩氏が同意した6項目を持ち帰った。6項目の中では、核兵器放棄の可能性が指摘されている。

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金氏は前例のない和解的立場をとった。同氏は最近行われた中国の習国家主席との会談で、朝鮮半島の非核化、核兵器のない朝鮮半島をつくることへの忠誠を確認した。朝鮮問題解決に向けた取り組みが動き出したように感じられる。また4月の南北首脳会談での何らかの画期的な解決策に期待が持たれる。

通信社スプートニクは、ロシアの元外交官で東洋学者、国家BRICS研究委員会の執行委員長を務めるゲオルギー・トロラヤ氏に話を聞いた-

「4月の南北首脳会談のニュースは、両国がそれを成功させるために真剣であることを示している。重要な動きとなるのは、4月に北朝鮮が核兵器の完全放棄について韓国とどれだけ協議する用意があるかということだ。なぜならこれは安全の保障がなければ不可能な事であり、多くの決定における韓国の独立性は限られているため、韓国はそのような保証を北朝鮮に与えることはできないからだ。さらに、北朝鮮にとっての安全保障上の主要な脅威は米国だ。米国も北朝鮮に保証を与えなければならない。」

なお北朝鮮の金正恩氏は、近年稀に見る寛大な声明を表した。

「韓国と米国が北朝鮮の努力に善意で応じ、安定の雰囲気をつくり出し、平和実現のために段階的で同時的な措置を取るならば、朝鮮半島の非核化問題は解決できる」。

金氏は、「段階的で同時的な措置」が何を意味しているのか、また北朝鮮指導部がどのような安全保障を自国にとって受け入れ可能だと見なしているのかについては明らかにしなかった。だが重要なのは、2007年以来初めて朝鮮半島非核化の可能性について言及されたという事実だ。

一方、さらにこの先、長い交渉プロセスが待っている。それは長い年月にわたり、段階的となる可能性があるため、4月の首脳会談で朝鮮半島非核化の問題がすぐに最終的並びに明確に定式化される可能性は低い。トロラヤ氏はこのような見方を示し、次のように語っている-

「北朝鮮の核問題に関する協議プロセスは不透明で間接的な結果を有している。明白なのはたった一つ。北朝鮮には確かな安全保障と、それを実現するための条件が必要だということだ。それらは北朝鮮がその履行を信じることができるように策定されなければならない。長年の敵と古い敵は、妥協の摸索を始めたばかりだ。これは長い道のりになるとみられる。だがいずれにせよ、4月の南北首脳会談は非常に良い一歩だ。首脳会談の目的は、朝鮮半島における戦争の危険性を遠ざけ、当事者の立場を「すり合わせる」という長年にわたるプロセスを遂に開始することだ」。

南北首脳間にはホットラインが設置される。このホットラインは、望ましくなく、意図したものではない紛争の可能性を下げることができる。なお先に南北間ホットラインは主に軍が使用していた。

また北朝鮮は、南北対話が持続される間は核実験及びミサイル発射実験を行わないことを明確にした。4月上旬には北朝鮮のすぐ近くで米韓合同演習が予定されているにもかかわらず、金氏が引き換えに何も要求しなかったのは、注目に値する。

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