23:02 2018年10月15日
丸川さん

10万人のロシア人ファンを作りたい!ロシアのイメージ向上に取り組む日本の若者たち

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アナスタシア フェドトワ
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ロシア語オンラインスクールを開設した民部田 学さんは、「ロシアは本当に怖くないことを伝えたいです」と語る。日本の若い世代のロシア専門家たちは、遠く離れた敵対的なロシアに関する噂を信じることを望まず、露日間の情報障壁が崩壊するのをただ待つことも望んでいない。

彼らは今すでに、ロシアは世間一般に考えられているよりも興味深い国であることを日本人に伝えようとしている。通信社スプートニクは、20代の日本の企業家2人に、ステレオタイプとの戦い、ピロシキやマトリョーシカ以外にロシアで愛されているもの、またロシアのイメージ向上のための活動についてお話しを伺った。

  • 民部田 学 さん-ロシア語オンラインスクール「Intouch」の創業者

民部田さんがロシア専門家になったのはまったくの偶然だった。学校卒業後、何になりたいかわからなかった。だが親に懇願され、地元岩手県の大学で興味深いカリキュラムを探した。そして東北地方で唯一ロシア語を学べる学部に入学した。

民部田さんは「ロシアのイメージについては、当時は何も持っていませんでした。テレビで放送されるのもアメリカをはじめとしてフランスやドイツ、イタリアなどで、ロシアについてはありませんでした。そのため、良いイメージも悪いイメージもありませんでした。しかし、親や他の人にロシアに行きたいと伝えたら、周りの人は「行ったこともないし全然知らないけれど、すごい国だよね」と言っていたのはとても強烈に覚えています」と語っている。

1年生終了後、民部田さんはまだロシア語を上手に話せなかったが、サンクトペテルブルクに1年間留学した。留学生活は辛く、時に危険なものだった。民部田さんは、偶然部屋に5日間閉じ込められて死にそうになったり、寮の住人とのいざこざで住む場所を失いそうになったこともあったという。そんな時はすべてを投げ出して、日本に帰りたくなる。だが民部田さんは、ロシアに残り、今はロシアの友人やキジ島への旅行など、いい思い出だけを思い出している-

「キジ島が人生で1番行ってよかった場所です。キジ島には1日4〜5時間しかいてはいけなくて、その後はすぐに船で出る必要があるんですが、私が乗った船が壊れてしまったため、本当は1日4時間ほどしか滞在できないのに、8時間いれることになりました。そこで島を自転車で一周しようと思い立ち、一周したんですが、それが本当に良かったんです。天気もすごく良く、夏ではなく春だったのですごく涼しく、湖の音や風の音がまるで天国のような感じで、『もう死んだのかな?』と思ったりもしました(笑)。ロシアには日本にはない自然があると思います。日本に手つかずの自然はあまりないですが、ロシアにはまだたくさんあります。キジ島も観光客はたくさん来ますが、自然は自然という感じがしました。時間もたくさんあったので、草の上で1時間や2時間も寝たことなど、湖の波の音を覚えているほどすごく良くて、もう一度行きたいと思っています」

民部田さんは5月末、ロシア語オンラインスクール「Intouch」の作業を完了した。民部田さんの同プロジェクトは、日本人にロシアのことを伝えたいという願いから生まれた。

民部田さんは「メディアがロシアについて何も言わないので、ロシアと言っても皆よくわからないんだと思います。そして人はわからないものを怖いと思います。私はロシアのことを知っていて、ロシア人が日本人を好きなことを知っているので、日本人がロシア人のことを好きではないのは一方通行のようで残念だと思います。やはり、その国を知らないと怖いということが起きるので、本当は怖くないことを伝えたいです」と語っている。

民部田さんは、サイト開発から教師探しまで、プロジェクトのすべてを自分で行った。Intouchの教師は全員ロシア人。そのため初心者だけでなく、すでにロシア語を上手に話せる人たちも勉強することができる。

民部田さんによると、Intouchはオンラインスクール市場で唯一の母語話者教師のみが教えているスクール。民部田さんはIntouchについて「ロシア語が少しわかる人の背中をもうひと押しできるようなサービス」と語っている。民部田さんは今後、ビジネスをさらに発展させ、ロシアを訪れる計画だ。

  • 丸川 美咲さん-ロシア産アンバー(琥珀)ジュエリーブランドの代表。日露交流会のイベントも複数企画している。

不思議なことに、丸川さんはラトビアでロシア人女性と知り合ったことからロシアに興味を抱いた。丸川さんによると、この出会いは丸川さんの人生観を完全に変えた。そして初めてモスクワを旅行した後、ロシアへの愛は永遠であることを理解したという。

丸川さんは「ロシアはすごい綺麗で、すごいなんか広いなあって感じで、私が行った時、まだ覚えてるんですよ、初めてロシアに着いて、ホテルに行って、観光に行こうと思って、朝8時だったんですけど、そこからクレムリンに行ったんです、赤の広場の観光に行った時に、すごい、朝だから静かで。日本では、それこそ東京だったらすごい人も多いじゃないですか」と語る。

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ラトビアは丸川さんに琥珀への愛を植えつけた。丸川さんは現在、東京で琥珀ジュエリーを販売するビジネスをしている。琥珀はカリーニングラードから届けられる。丸川さんは次のように語っている-

「ラトビアでアンバー見てたんですけど、あんまりかわいくないなと思ってて、でもたまたま、それはラトビアで、ちょっといつもと違うデザインのものでつけて、色々調べていくうちに、ロシアのカリーニングラードでもいっぱい若手のデザイナーさんが作ってるというのも見つけたんで、そこから新しいデザインの琥珀、アンバーを日本に広めて、そこからまたロシアを知ってもらえたらいいなと思って、そこからビジネスを始めました」

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丸川さんの活動はこれだけではない。丸川さんは、日本人に新しいロシアについて伝えるという大きな目標を掲げたー

「私は新ロシア、新しいロシアを発信したいということで、それこそ、同じ韓国みたいに、ロシアの今の若者が使ってるものとか、ロシアの若者の中で流行ってるものとか、そういうのを日本に持って来たいと思ってて。今それを調べてるんですけど、なかなか掴めないんですよ。で、今色々聞いてたら、ネット、インスタもちょっと流行りだしたりとか、あと、私が最近注目しているのが、ロシアの、何かローカルのブランドがあって、分かんないけど、ファッションブランドがあるので、それを持って来たいなあと思って」

丸川さんは3月、10万人のロシアファンを作るためのクラウドファンディングを立ち上げた。丸川さんは次のように語っている-

「今年W杯もあるし、あと、今年ロシア年と日本年じゃないですか。大きな行事も多分あるだろうから、これをきっかけにロシアファンをもっと増やしたいな、増やしていけたらいいなと思っていて、それでまあ、ロシア会をしながら。あと、今10万人って言ったんですけど、若いロシアファン、若い子を増やしたくて。というのも、ロシア会を開いてるんですけど、やっぱりまだロシアに興味ある人って年配の男性の方が多くて、そうなんですよ、40、50代の男性が多くて、何か、それだったら今後の、何て言うんですか、国際、日露交流も、小さくなっていくじゃないですか。若い子がやっていかないと続かないと思うので、より若い、私の年代とかに、ロシアを好きになってもらいたいと思ってて、それが目標です。若いロシアファンを作る」

必要な人数は集まらなかったが、丸川さんは今後も取り組みを続け、ロシアに対する日本人の考えを一歩一歩変えていく意欲に燃える。

日本の若者の間では、古いステレオタイプや慣例を壊そうとするエネルギッシュな人々がどんどん増えてきている。彼らの熱意が、ロシア人と日本人の謎めいた本質を遂に互いに理解し合う助けとなるかもしれない?

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露日関係, 日本, ロシア
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