20:53 2018年09月19日
バレエ(アーカイブ写真)

牧阿佐美バレヱ団の伝説的日本バレエ『飛鳥 ASUKA』、露で初めて上演へ

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アナスタシア フェドトワ
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2019年1月、ウラジオストクにあるマリインスキー・沿海州劇場で、牧阿佐美バレヱ団による日本バレエ『飛鳥 ASUKA』が初めて上演される。先月の8月25日には、高名なロシア人ダンサーらが参加した、この演劇作品の最も新しい解釈を、東京の観客が目にすることとなった。最終リハーサルが開始される直前、主役2人を演じるスヴェトラーナ・ルンキナとルスラン・スクヴォルツォフがスプートニクに対し、日本での活動の秘密と日本人ファンとの驚くべき出来事について語った。

スプートニク日本

ロシアと日本の文化交流年の一環として行われるウラジオストク公演は、バレエ『飛鳥』の初めての外国出張公演となる。マリインスキー・沿海州劇場のエリダル・アリエフ首席バレエマスターの話によると、『飛鳥』のような演出は、日本やロシアの他のどのバレエ団のレパートリーにも存在しないという。「この演劇作品は非常にカラフルであり、また鮮やかで生き生きとしている。見事に制作されており、非常に素晴らしい。クラシック・バレエと同じようにトーダンスで進行するが、日本文化の特色も追加されており、その日本文化がこの演劇を、他のどの作品にも似ていないものにしている」。

牧阿佐美バレヱ団の上層部による決定で、ウラジオストクへは日本人ダンサーのみが出発することになっているが、東京での上演には、カナダ国立バレエ団のプリマバレリーナであるルンキナと、ボリショイバレエ団で首席ダンサーを務めるスクヴォルツォフの2人のロシア人ダンサーが招かれた。

2人は、身振りの習得やバレエのリハーサルのための時間が、自分たちには僅か2週間しかなかったと認めている。

スクヴォルツォフ「私たちのリハーサルは全て、複数の通訳を伴って行われました。通訳たちは素晴らしく上手にロシア語を話し、私たちは昔から一緒に仕事をしています。言語については、私たちには何の問題もありませんでした。唯一の問題だったのは、それぞれのジェスチャー、身振りの意味を理解することでした。私たちは上演のたった2週間前に到着したので、身振りの方法を習得するエクスプレス・メソッドを受けました」。

ルンキナ「これはとても集中的なものでした(笑)。私たちは3日間でバレエ作品全体を覚え、その後すぐにリハーサルを始めました。以前、ボリショイバレエ団で私とルスランは一緒にたくさん仕事をしていて、お互いをよく知っているので良かったです。私たちには、お互いに対して慣れていく必要がなかったのです。この面では、仕事をするのはより簡単で、私たちは資料を受け取ったり、振付師やダンサー、先生たちと仕事をしたりすることに直に集中できました」。

ルンキナは、自分が何よりも手を焼かされたのが、日本の民俗舞踊を伴う部分だったと認めている。「全てを最大限理解するため、私は日本人ダンサーたちを見て、どのように彼らが踊っているのか、どのように舞踊を感じているのかを観察しました。このバレエ作品では、日本の心が感じられます。感情で胸がいっぱいの時や、ロシア的な心が叫んだり、痛んだり、苦しんだりする時でさえ、これを別の、抑制された形で追体験しなければならないのです」。

1957年に発表された、バレエ作品『飛鳥』の当初の解釈では、宮廷音楽である雅楽と、舞楽による舞踊の要素が使用されていた。その後の演出では、片岡良和氏によって作曲された交響楽が伴奏として使われるようになり、2018年からは、最新のプロジェクションマッピング技術が作品中で利用されている。

ルンキナとスクヴォルツォフが初めて日本を訪れたのは20年以上前。長年にわたり出張公演を行ってきた間に、2人のダンサーには数多くの日本人ファンと友人ができた。

ルンキナ「私たちには、自分たちが出演する度に来場してくれる日本のファンがいます」。

スクヴォルツォフ「それに、この人たちは、もし出演に来られない場合であっても、上演後に職員用入口の近くで待っているのです。日本というのは、そこまで暖かく迎えてくれるしきたりがある、たった一つの国です。私たちに対し、そのような愛情を以て接してくれる場所は、世界ではとても少ないのです」。

ルンキナ「ここでは、私たちをそのように愛してくれるのです!そして、舞台の上で何をしたか、どんな作品が上演されたか、どこで踊ったか、一番細かい詳細に至るまで覚えているのです」。

スクヴォルツォフ「それに、写真を持って来て、いついつの年に一緒に写真を撮ってもらったと言って見せるんです」。

ルンキナ「そうなんです、私には一つ経験があります。ある時、日本から私にアルバムが送られてきました。私は、あるファンの女性がそれを手作りしてくれたということに感激しました。アルバムを開いてみると、自分のバレエ人生の全てが、私が日本で踊った演劇作品の全てが目に入ってきました。それに、このファンの女性は、一番細かい詳細に至るまで全てを、私の毎回の上演と私たちの毎回の出会いを書き込んでいたのです。このことが私を、それ程まで驚かせたのです!これはとても気持ち良く、それ程まで私の心を動かすような出来事でした。こんなことがあり得るのは、日本だけです!」。

アリエフ首席バレエマスターの話では、マリインスキー劇場の分館がウラジオストク市で開館した後、同市には日本からより多くのロシア芸術愛好家が訪れているという。いわゆる「カルチャーツーリズム」が人気となっているのだ。「マリインスキー・沿海州劇場は事実上、アジア地域の最も近くにある欧州の劇場だ。成田で飛行機に乗ると、1時間半後にウラジオストクに着き、2時間半後には、もうマリインスキー劇場にいるのだ」。

アリエフ首席バレエマスターは、日本のバレエ団による初のウラジオストク公演が、露日関係の発展を示す指標だと考えている。「文化というものは、最も偉大な外交官であり、国民同士の間の理解を進めていくことを手助けするものだ。政治を行うのは政治家たちであり、一方、関係を作っていくのは国民だ。そのため、ある国民が別の国民を良く理解すればするほど、関係はより良くなっていくのだ」。

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文化, バレエ, 露日関係, 日本
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