20:21 2018年09月23日
日本の軍隊の演習(アーカイブ写真)

日本人専門家、露中日による軍事協力拡大を予測

© AFP 2018 / Kazuhiro Nogi
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日本が露中両国と並んで、共同軍事演習「ヴォストーク2019」に参加したいと考えており、ここで話題になっているのは3カ国による軍事的同盟の創設であると、日本における最も著名なロシア専門家の一人である政治学者の中村逸郎・筑波大学教授は考えている。

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このような見解を中村教授は、ウラジオストクで行われた日露首脳会談の総括に関するスプートニクとのインタビューで述べた。ロシアのプーチン大統領は、日本の安倍首相との12日の会談で、両国間の関係は前向きに発展しつつあり、「これが初めて、我々(両国)の軍事関係官庁による協力とも関連を有している」と強調している。

中村教授は、「シベリアとロシア極東で、ロシアと中国の軍事演習が行われる。これに、近い将来、日本も参加していく方向性だ。これが今回の首脳会談のビッグニュースだ」と考えている。

教授は、この問題について、東方経済フォーラムの枠内でこの数日の間にウラジオストクで行われた露日首脳会談の議題にも上った可能性があるとしている。

中村教授は、露中両国による今回の演習がフォーラムと同時に行われるということが偶然ではないと考えている。教授の見解によれば、このことはフォーラムが、経済的なものでありながら、同時に防衛に関する一定の内幕を有しているということを物語っている。教授は、将来の演習に参加したいとの日本による他ならぬこの願望と、10月に予定されている自衛隊の統合幕僚長によるロシア訪問を結びつけている。

教授は、「そのような流れがあるため、日本は自国の統合幕僚長を10月にロシア訪問のため送るのだ。来年9月に行われる次回の演習に日本が参加することについて、統合幕僚長は合意に達するだろう。これは、3カ国による共同軍事演習になる。ロシア、日本、そして中国は間もなく、経済的協力を確立していく。この協力が、軍事的な協力にもなるだろう。これは極めて重要な瞬間だ」と説明している。

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© 写真 : Russian Presidential Press Office/Sergey Guneev
中村教授は、防衛問題の決定に米国が参加することに対する日本の伝統的な依存にもかかわらず、このような同盟が言うまでもなく、米国抜きで実現可能であるとしている。それどころか、韓国と日本の防衛に対する米国の支出削減に関する米政権によるまさにこの行動が、別の道を探求することに日本政府を押しやったのだという。また、そのような同盟は、最近の数十年間にわたって日本が不安を抱く対象となっている、日本にとっての2つの痛点、つまり中国の 軍事力増大と、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル・核計画の緊急性を取り除くとしている。

中村教授は、「日本の不安を引き起こしているのは、北朝鮮による核実験とミサイル発射だ。今後、これらの発射や実験は行われない。ロシア、中国、そして日本の3カ国が極東で、新たな時代を開きつつある。これは経済的協力だけでなく、軍事的協力にもなるだろう」と考えている。

教授の見解によると、この場合、日本は中国による脅威を取り除き、北朝鮮による脅威については、「ロシアからの保証によって」、これが取り除かれることになるという。

自らの考えについて中村教授は、シリア問題を巡るロシア・イラン・トルコ関係における接近と対比し、次のように確信しているという。「中東では既に、シリア問題を巡るロシア・イラン・トルコによる3国同盟が形成されつつある。アジアでは、これがロシア・日本・中国となる。ロシア・イラン・トルコがシリア問題を巡って団結した一方、極東では同盟のきっかけになるのは北朝鮮だ」。

しかし、中村教授の考えでは、事態のそのような発展は、トランプ氏が米大統領であり続ける間にのみ起こり得るという。もし、軍事支出の増大を表明する別の大統領が現れれば、そのような同盟は日本にとっての自らの魅力を失う。しかし、仮に、新たな米大統領が権力の座に就くまでに、そのような同盟が既に創設されていた場合、この同盟を後戻りさせることは不可能になると教授は考えており、「(世界の)新たな様相が形作られて時機を逸することになり、(米国は)もはや何も変えることができなくなる」という。

第4回東方経済フォーラムは、ウラジオストクのルースキー島にある極東連邦大学構内の敷地で、9月11~13日に行われた。国際通信社「ロシア・セヴォードニャ」は、同フォーラムの主要情報パートナーとして活動を行った。

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露中関係, 日中関係, 露日関係, 日本, 中国, ロシア
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