03:57 2018年12月17日
エノガストロノミー・フェスチバル

行者ニンニクの粉とマスタードのチョコレート菓子 ロシアではボルシチ以外に何を食べているのか?

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アナスタシア フェドトワ
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11月27日と28日、ロシア・エノガストロノミー観光デーが東京のロシア大使館で開催された。ブリヤート共和国の代表、ザバイカルの古儀式派、ヴォルゴグラードの農業学者が日本人に郷土料理をふるまい、開発した最新の料理について語った。泡立てたハチミツとは何なのか、マスタード入りチョコレートを考案したのは誰なのか、ブリヌィとピロシキ以外にロシアで何を食べればいいのかスプートニクのルポをお読みいただきたい。

スプートニク日本

エノガストロノミーとは?

この変わった用語は、食事にふさわしいものを選ぶ芸術という意味である。各国をめぐるエノガストロノミー・ルートは観光の新たなトレンドだ。観光客は観光名所を見るだけでなく、その国の料理も知るのである。

ロシアでもエノガストロノミー・ガイドブックの出版準備が進められている。なにしろ、ロシア料理は有名なボルシチやピロシキだけではないのだ。まさにあまり有名ではない郷土料理や伝統料理が、東京で開催されたロシア・エノガストロノミー観光デーで紹介されたのである。

開会式で連邦観光局のオレグ・サフォノフ局長は「私たちとしては、日本人がロシアを訪れる際に、首都や古都のモスクワやサンクトペテルブルグだけを訪れるのではなく、ロシアの他の地域も旅行してもらえたら非常に興味深いことです。エノガストロノミー観光デーを開催することで、私たちはロシア料理の深みや美しさを明らかにし、地方の特徴をお伝えしたいと思っている」と話した。

ヤクのタルタルと行者ニンニクのデザート

これまでにブリヤート料理を食べたことがあるだろうか?中華料理店に言ったことがあるなら、少なくともブリヤート料理をひとつは知っているはずです。それはブウズィというブリヤートの家庭ではどこでも作る料理であり、中国の包子の一種である。この料理は、カップ状にした生地で肉の餡を包んだものである。ブウズィは特殊な容器で蒸して調理する。

ブリヤート料理レストラン「テンギス」の代表が語ったところによると、ブウズィの外観はブリヤート人の伝統的住居ユルタに似ているという。ユルタの中で火を焚くと、屋根にあいた穴から煙がのぼる。これはできたてのブウズィから蒸気が上がるのと同じだ。レストランの代表は「ブウズィはピザのように手で取り、上をかじり、その後、挽肉の肉汁を飲み、それから手で食べます」と説明した。

ブリヤート人は、エキゾチックな動物を含め、肉をたくさん食べる。東京でのイベントでは、ヤクのタルタル-スモークスメタナとオームリの卵添えが試食に出された。ヤクとは、牛に似たウシ属の動物である。ヤクのニクはビタミン、鉄分、リン、亜鉛が豊富である。

東京のイベントのゲストが試食した伝統的なデザートのひとつが、酸っぱいミルク料理「ホリソ」である。この料理は乾燥させた行者ニンニクの粉とスメタナ、緑茶のスポンジケーキ、松の実で作られる。ブリヤート人はホリソを仏教の正月にあたる白月の祝日に食べる。

マスタードのチョコレート菓子とラズベリー味のハチミツ

ヴォルゴグラード農業大学のエレーナ・パトリナ副学長は「世界にはマスタードの首都が3つあります。イギリスのデヴォン、フランスのディジョン、ロシアのヴォルゴグラードです」と述べる。彼女は東京のエノガストロノミー展示会にこの植物から作られた一連の食品を持ってきた。彼女によると、マスタードの特性は大きく過小評価されているという。マスタードは免疫力を高め、肌を若返らせ、食器もとてもきれいにしてくれる。

エレーナ・パトリナ氏は「マスタードからはマスタードオイルが作られ、これは栄養価ではオリーブオイルを上回っています。マスタードオイルをベースに体に安全な家庭用化粧品が作られています。手袋なしで食器を洗うことができ、むしろそれによって手の皮膚の状態がとても良くなるのです」と話す。

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彼女は私たちに、中にマスタードの入った不思議な「体の温まるチョコレート菓子」をご馳走してくれた:「これをかじると、体の中があたたかくなるのを感じます。季節の変わり目の寒いときに、病気にならないように、非常に役立ちます。」私たちは胸の辺りが温まるのを感じることはできなかったが、口の中は焼けるように熱くなった。このチョコレート菓子は辛かったのだ!
ヴォルゴグラードにも珍しいデザートがある。泡立てたハチミツである。ちなみに、これはすでに日本でも販売されている。ハチミツはどんなものであれ強いアレルゲンであることは知られている。しかし、エレーナ・パトリナ氏によると、泡立てることによって酸素が含まれ、アレルギーを引き起こさなくなるという。

まさにアレルギーを持つスプートニクの特派員が、念のため抗ヒスタミン剤を用意して、ラズベリー味の泡立てたハチミツを試してみた。ティースプーン3杯のハチミツを食べた後も、アレルギー反応は起こらなかった。泡立てたハチミツの食感は普通のハチミツと何も変わらないが、味と香りはどちらかというとラズベリージャムに似ている。

現在、ヴォルゴグラードのハチミツは、バナナ、ラズベリー、クランベリー、ブルーベリー、ピーナッツ、クルミ、ヘーゼルナッツ味のものが製造されている。

エレーナ・パトリナ氏が語ったところによると、現在、ロシア・グルメ外交学院「DiVo」が、フランスのミシュランガイドと同じような、ロシアのエノガストロノミー・ガイドを作っているという。ヴォルゴグラード州の料理の章はすでにできあがっているが、まだロシアの多数の地方や民族の興味深い郷土料理がたくさん残っている。

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食事, 食べ物, 食料, 食生活, 露日関係, 日本, ロシア
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