20:14 2018年12月17日
マリア・ソツコワ選手

「紀平選手躍進の秘訣はとてもシンプル」フィギュアのマリア・ソツコワに聞く、グランプリファイナル大予想

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12 月6日、カナダでフィギュアスケートのグランプリファイナルが開幕する。女子シングルは、ロシアと日本の最高レベルの選手の戦いになる。昨シーズンでは、女子シングルといえば、エフゲニア・メドベージェワ選手とアリーナ・ザギトワ選手のライバル対決が話題で、その2人に割って入れるような選手はいなかったように思える。プログラムの技術レベルや、安定的な演技によって、2人は絶え間なく一位争いをしてきた。

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しかし2018-2019シーズンになると、彼女らにライバルとなる日本人スケーターが現れた。宮原知子選手はグランプリシリーズアメリカ大会で優勝、若干16歳の紀平梨花選手は日本とフランスのグランプリシリーズで優勝。この2人と、去年の四大陸選手権で優勝した坂本花織選手をあわせた3人が日本からグランプリファイナルに出場する。

スプートニクはこの予想不可能な大注目のグランプリファイナルを前に、昨シーズン名古屋で行なわれたグランプリファイナルで銀メダルを獲得したマリア・ソツコワ選手に話を聞いた。女子シングルの勝負の行方はいったいどうなるのだろうか。

スプートニク:ソツコワさん自身は今回グランプリファイナルに出場を果たせなかったということで、ちょっとお聞きしにくいのですが、来たるグランプリファイナルの女子シングルで繰り広げられる、ロシア人と日本人の戦いをどうご覧になりますか。グランプリシリーズフランス大会では紀平選手と直接対決しましたね。

ソツコワ:今回のファイナルはとても面白く興味をそそられるものになるでしょう。ロシア人スケーターと日本人スケーターの競争は本当に激しいもので、今までこんなことはありませんでした。紀平選手はプログラムの中で2回もトリプルアクセルを成功させています。最も印象に残ったのは、他の難しいエレメントを理想的にこなしながら、トリプルアクセルをあまり速くないスピードでやってのけているということです。これはすごいですよ!でも、ロシア人スケーターも、全ての難しいエレメントとコンビネーションジャンプを理想的にこなしたら、技術面で高得点が稼げるでしょうし、優勝できるチャンスがあると思います。

スプートニク:日本のフィギュアスケーター、特に紀平選手が、ここまで伸びてきたのは何故だと思いますか。

ソツコワ:紀平選手が伸びた秘訣はとてもシンプルです。彼女は非常にたくさん練習をし、それに応じた結果を得ています。もちろん私たちはみんな、プログラムを複雑なものにするため粘り強く新しいエレメントを習得します。その過程で、ある人は紀平選手のようにうまくいくし、他の人はそんなにうまくいかないかもしれません。私は、スポーツにおける成功というのは、練習量、才能、運、これら全ての集大成だと思います。時々、ライバルの不運が、勝利を運んでくることもあります。

スプートニク:多くの女性選手が、とても若いときに素晴らしい結果を残しますが、身長が伸びるにしたがって演技に問題が出てきています。ソツコワさんは身体的、精神的に大人になるにつれて出てきた問題をどのように氷上で克服しましたか。

ソツコワ:私の場合、身体的な成長にともなう身体の立て直しは、自分でもほとんど気付かないままでしたが、精神的な面での方が大変でした。今になってやっとわかったのは、シニアの舞台の戦いに慣れることこそが、身体的変化よりも、安定的な演技をするためにもっと大事なプロセスなのだということです。

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スプートニク:紀平選手はジュニア時代に二回、グランプリファイナルに出場しましたが、最高成績は4位でした。それがシニアに上がった途端、すばらしいポテンシャルを見せてくれるようになりました。この現象についてどう思いますか。

ソツコワ:紀平選手のポテンシャルが、シニアになってようやく花開いたという見方には、私は賛成しません。ジュニア時代で彼女はすでにトリプルアクセルを跳ぶ強いライバルでした。しかしロシアの若い選手たちはそのとき、「石でできた壁」のようにそびえ立ち、紀平選手に優勝するチャンスを与えませんでした。ここで言うところの石の壁とは、ロシア選手のテクニックと安定感のことです。紀平選手は彼女らと違ってミスをし、表彰台に上がれませんでした。でも、ジュニア時代から、彼女の才能は誰の目にも明らかだったのですよ。

スプートニク:昨年、名古屋のグランプリファイナルに出場したとき、温かく迎えてくれた日本のファンのことを懐かしく思いますか?前回のインタビューでは、日本のファン達から贈られたプレゼントを持って帰るために、追加でスーツケースを買うことになったと教えてくれましたね。日本のファンが次にあなたに会えるのはいつになるでしょうか?

ソツコワ:次にいつお会いできるかはっきりした日時を示すことはできませんが、日本のフィギュアファンの皆さんが素晴らしい、ということは、はっきり言うことができます。彼らは、色々な国へ大会観戦に出かけています。私が出場予定の全ロシア選手権でも、日本のファンの皆さんが観戦に来て下さることを望んでいます。もちそん、それは羽生選手が出るときほど多くの数ではないと思いますが、それでも日本のファンの皆さんの一部は、ロシア最強のスケーターを見ようと、モスクワに来てくれると信じています。

グランプリファイナルはカナダのバンクーバーで12月6日から9日にかけて開催される。フィギュアスケートに関する最新のニュース、写真、映像レポート、インタビューは、スプートニクの特設コーナーでご覧ください。

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フィギュアスケート, 紀平梨花, アリーナ・ザギトワ, 羽生結弦, エフゲニヤ・メドベージェワ, 日本, ロシア
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