20:14 2018年12月17日
イリヤ・アベルブフ

「これほど完全な感嘆は長らく経験しなかった」イリヤ・アベルブフ、日本フィギュア選手の演技の印象語る

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3プラス3。こうした単純な式が今季のフィギュアスケート女子のパワーバランスを特徴づける。2002年のソルトレイクシティ五輪フィギュア男子の銀メダル保持者、イリヤ・アベルブフ氏はそう指摘する。グランプリ(GP)の上位6名が争うファイナル開催前日、アベルブフ氏がスプートニクに語ったこととは…。

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スプートニク:女子シングル選手の中でファイナル優勝の見込みが最も大きいのは誰でしょうか?

アベルブフ氏「ロシア選手にとって最も危険な強敵は紀平梨花選手だ。日本のGPで2本のトリプルアクセルを成功させたのだから。だがこれは紀平選手の専用技ではない。ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手もGPの2大会のショートプログラム(SP)でトリプルアクセルを決めた。そのため、今季の優勝候補は依然としてアリーナ・ザギトワ選手だ。彼女はトリプルアクセルを武器にはしないが、最も複雑な連続技の1つである3回転ルッツからの3回転ループを跳ぶ。アリーナが緊張に対処し、両プログラムともきれいに滑れば、表彰台無しにはファイナルを終えないだろう」

現ロシア女子勢の氷上での成功現象について、アベルブフ氏は、ロシアフィギュアで今日「2つのロコモティブ(駆動力)」があると説明する。

「それは、エテリ・トゥトベリーゼコーチとエレーナ・ボドレゾワコーチのまたとない2つの流派だ。2人は過去数年でロシアフィギュアに多くの人数の才能ある女子選手を贈っており、女子選手間で強力な競争が発生した。これはより高い結果へと女子選手の背中を押す。同様のことが日本でも起きている。そしてこれを観察することは非常に興味深い。来季にはシニアに、アレクサンドラ・トゥルソワ選手が登場する可能性がある。彼女はトレーニングですでに4回転ルッツからの3回転ループという連続技を跳んだ

「これは女子だけでなく男子フィギュアでも完全に唯一無二な現象だ。もちろん思春期には、全女子選手のように、急激に身長が伸び始める時に同じ問題に直面する可能性がある。だが、師弟は事実に直接基づいてこれらの問題を解決していくと考えている。今のところ問題はない」

全フィギュアスケートファンにとって非常に残念なことだが、五輪2連覇の羽生結弦選手は怪我のためファイナルに出場しない。

アベルブフ氏は、羽生選手が今季のメインスタート、ホーム日本での世界選手権を逃すリスクはまず取らないだろうと指摘する。世界選手権は埼玉で来年3月18〜24日に開催される。だが羽生選手がGPロシア大会で観客に残した印象は忘れられない。アベルブフ氏は、羽生選手が氷上に登場する度に立って拍手したと告白する。

「彼には感嘆している。私はモスクワでの彼のSPに魅了された。長らく、これほど完全な感嘆を氷上の出来事から受けなかった。彼は全くの天才だ。羽生選手は音楽的なニュアンスを全て感じ、非常に正確にそれを伝える。彼はスケート靴を見事に操り、最も強力なジャンプという武器を備える。それに加え、彼独自の芸術性、洗練性、内面の強い性格。他の選手が小心さを露呈してリスクを取らない場面で、羽生選手はジャンプし、全てを最大限に演じる」

GPはすでに多くのサプライズをもたらした。心地よい驚きも、そうでない驚きも含めて。だが最も興味をそそる出来事はカナダ・バンクーバーで12月6〜9日に開かれるファイナルで待っている。スプートニクはみな様とともに華麗なるフィギュアスケートを応援し、会場から最新のニュースと写真、動画レポをお伝えします。

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スポーツ, フィギュアスケート, アリーナ・ザギトワ, 羽生結弦, 日本, ロシア
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