03:30 2019年06月21日
コムデギャルソン モデル

ロシアで注目を浴びる日本のデザイナーたち:コムデギャルソン勉強会に希望者殺到

© Sputnik / Рамиль Ситдиков
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徳山 あすか
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独自の世界観で世界を魅了するブランド「コムデギャルソン」と、創始者であるデザイナーの川久保玲さんについて学ぶ勉強会がモスクワで人気を呼んでいる。勉強会の主催者で、プロジェクト「Fashion to know」の代表、ビクトリア・グメロワさんと、川久保玲さんの講義を担当するファッション評論家のエレーナ・エリセーエワさんに話を聞いた。

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「Fashion to know」はもともと、オンラインのプロジェクト。地方在住者でもオンラインでモードについて学べるよう、様々な講義を収録して、ネットで聴講できるようになっている。しかしグメロワさんは、「オフライン」がなければ、オンライン講座を続けることは難しいという結論に達した。また、自分と同じようなモードの探求者と、実際に会って話してみたいという気持ちもわいてきた。そこで、専門家を招いた様々な勉強会を定期的に開催している。

コムデギャルソンと川久保玲さんについて取り上げようと思ったのは、イタリアやフランスのモード文化については何度も取り上げていて情報過多なので、何か違う角度のテーマにしたかったからだという。そんな軽い気持ちで決めたテーマだったが、グメロワさんが驚いたことには、勉強会の参加チケットは発売後数時間で完売してしまった。ヨーロッパではなく、日本のモードに関心を抱く人がとても多いことがわかったのである。急いで会場を確保し、追加で2回の勉強会を行なうことにしたが、それも瞬く間に完売。更にもう1回追加したが、やはり完売した。現在はキャンセル待ちの状態だ。ここまで人気のある講座は過去になかったという。

コムデギャルソンの創始者、川久保玲さん(左)
© AFP 2019 / Timothy A. Clary
コムデギャルソンの創始者、川久保玲さん(左)
グメロワさん「コムデギャルソンの勉強会に来られた方々は、日本のモードだけでなく日本文化に高い関心があり、独自に日本文化を研究している人や日本についての雑誌を出している人もいました。モードは文化の一部としてとても重要なものです。今後はイッセイ・ミヤケ、ヨウジヤマモト、ケンゾーといったブランドを取り上げてほしいと、ご要望もいただいています」

エリセーエワさん「ここロシアでもコムデギャルソンは建築家やデザイナー、俳優といった創造的な職業の人々に特に人気があります。日本のデザイナーと言えば高田賢三氏の、世界のモードの発展に与えた功績を指摘しないわけにはいきません。ケンゾーは、ヨーロッパのハイクラスのモードと日本的な特徴が融合した著名なブランドです。また、イッセイ・ミヤケの創造性、機能的なデザインとイノベーション・アプローチは、高く評価され愛されています」

ロシアにも、素晴らしいデザイナーがいる。コムデギャルソンに認められた唯一のロシア人、ゴーシャ・ルブチンスキーだ。ストリートファッションの寵児で、体系的なファッション教育を受けないまま、自分が着たい服や友人に着せたい服をデザインし、スポーツホールやスタジアムなどで型破りの自己流ファッションショーを行い、注目を集めてきた。

ある時、ルブチンスキーはモスクワの友人の家に食事をしに行き、川久保玲さんの夫であるエイドリアン・ジョフィーさんと、たまたま知り合いになっていた。その時、自分のブランドのサイトのリンクを彼に送っていた。それから歳月が過ぎ、ルブチンスキーが資金的にも行き詰まり、「もう服を作るのはやめよう」と決意したタイミングで、ジョフィーさんから「パリにおいで」とメールが来た。そして川久保玲さんと会ったのだ。

エリセーエワさん「川久保玲さんは、他の芸術家とは違うルブチンスキーのビジョンの統一性に注目し、彼の創造性を高く評価しました。そして多大な支援を行い、ルブチンスキーは世界的に有名な存在になれたのです」

コムデギャルソンのおかげでルブチンスキーはファッション界にとどまり、デザインに没頭し、復活することができた。ここから飛躍したルブチンスキーは現在も勢力的に活躍の場を広げている。

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ファッション, 日本, ロシア
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