03:29 2019年12月15日
国際北極圏フォーラム、日本人参加者の声「北極圏はまるでモスクワの隣」「第三の地域として有望」

国際北極圏フォーラム、日本人参加者の声「北極圏はまるでモスクワの隣」「第三の地域として有望」

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9日から10日にかけ、ロシア・サンクトペテルブルクで第5回国際北極圏フォーラムが開催された。国際北極圏フォーラムは、ロシアが重要課題と見なす北極政策に焦点をあてたもので、規模を拡大しながら2年に1度行なわれている。今年のフォーラムにはフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領、アイスランドのグズニ・ヨハンネソン大統領など各国首脳をはじめ、世界中から約3600人が参加し、北極圏をめぐる社会的・経済的な課題について議論が交わされた。

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日本センター(貿易経済交流発展のための日本センター)の濵野道博所長は、フォーラムに参加し、ロシアが北極圏に寄せる高い関心を感じたという。

濱野氏「これまで北極圏という地域は、日本人にとってすごく遠い存在なのはもちろん、ロシア人にとっても非常に遠い地域だと思っていました。ノリリスクなど一部の町を除けば、北極圏での経済活動に特別な関心を寄せる、ということは過去になかったと思います。ところがこのフォーラムに参加し、北極海や北極圏というものが、ロシアにとって、あたかもモスクワの隣にあるかのような印象を受けました。それだけ北極圏に関する研究・調査が進んでいる、ということの証だと思います。ロシア人は、北極圏がロシアの将来にどんな意味を持つのか、かなり具体的なイメージを描いていますが、そのイメージや実際の計画が実現するまでには、かなりの時間と、巨額の投資が必要です。投資に見合うだけの資源が眠っていることはわかっていますが、まず資金集めからのスタートになると思うので、夢の実現には、まだまだ10年、20年という歳月が必要でしょう。日本人も、北極圏に関するイメージや知識を豊かにして、日本が北極圏で何ができるか?ということを知ることが必要だと思います。ここ1~2年のうちに北極圏の開発に関する具体的な開発計画ができて、それが前に進むことを期待しています。」

ROTOBO(ロシアNIS貿易会)の齋藤大輔モスクワ事務所長は、モスクワやサンクトペテルブルクに代表される「ヨーロッパロシア」、ウラジオストクやハバロフスクなどの「極東ロシア」に次ぐ第三の地域として、北極圏に注目するよう呼びかける。

齋藤氏「プーチン大統領は5回連続でこのフォーラムに参加しており、プーチン政権としては北極開発に力を入れている、ということが非常に伝わってきます。これが実現していくかどうかは、ロシアがどう取り組むかにかかっています。北極圏はとても可能性のある場所。日本も、モスクワや極東地域だけではなく、新たなロシアの地域として北極圏に目を向けてもらえればと思います。」

  • 外務省総合外交政策局・長岡寛介参事官
    外務省総合外交政策局・長岡寛介参事官
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  • 日本センターの濵野道博所長
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  • ROTOBOの齋藤大輔モスクワ事務所長
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外務省総合外交政策局・長岡寛介参事官

日本政府を代表して参加した外務省総合外交政策局の長岡寛介参事官は、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相やノルウェーのイーネ・エーリクセン・スールアイデ外相、デンマークのアナス・サムエルセン外相らが参加したオープニングセッション「北極圏は対立の場か協力の場か?」を聴講した。

長岡氏は「現在、ロシアとEU、ロシアとNATOの関係には色々と難しい側面があります。しかし、ノルウェーもデンマークも、そういう難しい状況下であっても、北極圏の国として引き続き、可能な分野で協力していきたい、ということを強調していました。ラヴロフ外相自身も、北極における国際協力の伝統と精神を強調していたのが非常に印象的でした」と話している。

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